うつ病を予防するDHA・EPA(サプリメント)の効果・研究と使ってみた体感

珊瑚の海以前、うつ病にも効果があるのではないかと言われているDHA・EPA(フィッシュオイル)サプリメントを使用していたことがありました。

ここでは、DHA・EPAサプリメントの効果と実際に使ってみた体感をご紹介します。

DHA・EPA(フィッシュオイル)の効果

DHAはドコサヘキサエン酸の略で、魚油に多く含まれる成分です。

頭がよくなるサプリメントとして一時期流行ったこともある成分ですね。

以下、ウィキペディアよりDHAの効果の抜粋です。

DHAの摂取は血中の中性脂肪(トリグリセライド)量を減少させ、心臓病の危険を低減する。また、DHAが不足すると脳内セロトニンの量が減少し、多動性障害を引き起こすという報告がある[13] 。アルツハイマー型痴呆[14], [15]やうつ病などの疾病に対してもDHAの摂取は有効であるといわれている。

DHAがセロトニンと関係する可能性、うつ病に有効である可能性が記載されています。

EPAはエイコサペンタエン酸の略で、こちらも主に魚に含まれる栄養素です。

コレステロールや脂肪値を低下させる効果があるとされています。

DHA・EPA(フィッシュオイル)の体感

私は以前、ネイチャーメイド社のスーパーフィッシュオイル(EPA/DHA)を使っていました。

このサプリメント、とにかく粒がでかいのが特徴です。

正直飲むこむのに結構勇気がいります。

飲み込んだ後も、胃の中に異物が入った感が少し残ります。

実際の体感ですが、正直よくわからなかったというのが所感です。

DHA、EPAは栄養素としては間違いなく優れているので、おそらく何かしらかのポジティブな影響はあったのではないかと推測はしていますが、具体的にここがこうなったという明確な変化は感じることができませんでした。

そして粒が大きく飲み込みにくいのもあり、気が付くと飲むのを止めていました。

というわけで、私の場合効果はわかりませんでしたというのが落ちになってしまうのですが、いろいろと調べると、フィッシュオイルというのは栄養素としてかなり重要であるという記載がよく見受けられますので、共感できる方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

アマゾンでも中性脂肪が改善したなど、いろいろなレビューがされていますのでご参考までにどうぞ。

以下アマゾンからの抜粋です。

「昔の日本食が健康に良い!」といわれる理由のひとつは“魚”です。

海に囲まれた島国である日本では昔から漁業が盛んで、魚をたくさん食べていました。

魚、特にアジやイワシ、サバ、マグロなどの背の青い魚には、EPAやDHAという“カラダにいい”n-3系多価不飽和脂肪酸が多く含まれていて、健康維持に大いに役立っていたのです。

また、私たち人間のあらゆる部位の神経組織にもこのDHAが非常に多く含まれていることが分かったのです。

伝統的な魚食民族であった日本人も、現代は肉類からの脂質摂取量が増え、魚からのEPAやDHAの摂取量が減っています。

DHAがうつ病予防に役立つ可能性

岩手医大が、魚介類に多く含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)が、神経細胞にある突起の伸長を促進する分子メカニズムを解明したと発表したようです。

この解明は、うつ病予防などの治療に役立つ可能性があると報じられています。

以下、河北新報からの引用です。

ドコサヘキサエン酸(DHA)が、神経細胞にある突起の伸長を促進する分子メカニズムを解明したと発表した。乳幼児の脳の発達、うつ病予防などの治療に役立つ可能性がある。4日付の米科学誌オンライン版に掲載した。

DHAは脳神経の発達や認知機能維持に重要で、認知症などの予防に効果があると報告されている。ただ、脳神経細胞にどのような仕組みで作用するかは分かっていなかった

 同大研究グループはラットの神経細胞を用いて実験し、DHAを投与すると軸索と呼ばれる突起の伸びる速さが増すことを確認した。軸索は脳内にある神経細胞同士の情報のやりとりに不可欠で、脳発達期にDHA摂取の重要性を裏付けた

(太字は管理人による)

なにやら、難しい内容ですが、ポイントは「神経細胞にある突起の伸長を促進する分子メカニズムを解明し」、「うつ病予防などの治療に役立つ可能性があり」、「脳発達期にDHA摂取の重要性を裏付けた」というところでしょうか。

以前からDHAはうつ病に効果があるのではないかと言われているサプリメントでしたが、その効果の信憑性を一歩高める研究が発表されたと捉えてよさそうです。

たくさん魚を食べるとうつ病のリスクが半減

国立がん研究センターと慶応大のチームによると、魚介を多く食べる人は、そうでない人と比べてうつ病の発症率が半減するとのことです。

ソース:魚たくさん食べる人、うつ病リスク半減

以下当該記事からの引用です。

研究チームは1990年に40~59歳だった長野県南佐久郡の住民1181人を25年間追跡調査し、19種の魚介の摂取量とうつ病との関係を調べた。

1日当たり摂取量の多い順に4グループに分けると、2番目(中央値111グラム)の集団は最下位(同57グラム)の集団より発症率が56%低かった。

最も多く摂取した集団の発症率は26%の低減にとどまるが、他の食材や調理法の影響を受けたとみられるという。

 また、脂肪酸の摂取量を計算すると、オメガ3脂肪酸に分類されるエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサペンタエン酸(DPA)が多いと発症率が低くなる傾向があった。

まず驚かされるのは、この研究は1990年から始められ、25年にわたって追跡調査がされたということです。

これほどの長い期間を対象とした研究はなかなかないのではないでしょうか。

そういった意味で、かなり信憑性のある結果なのではないかと感じています。

この研究の成果を簡単にまとめると、

  • 魚介の摂取量が多いと、うつ病のリスクが減る
  • 脂肪酸の中でも、EPAとDPAが多いと発症率が低くなる

といったところでしょうか。

魚介類がうつ病予防に役立つというのはよく効く話ですが、それがある程度研究によって裏付けられた格好になります。

また、魚介類に含まれるEPA、DPAが成分として特に重要であることが示唆されています。

要するに、たくさん魚を食べましょう、もしくはEPA、DPAをたくさんとりましょうというのがこの研究のメッセージではないかと思います。

個人的にはうつ病の原因究明の研究がなかなか進まないことに歯がゆさを感じていたのですが、このような研究が更に発展し、うつ病予防やうつ病回復に役立つことを大いに期待しています。

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