リフレックス(レメロン)を止める時に離脱症状で苦労した話

空と雲かつて使用していたリフレックスという抗うつ剤を止めたことがありますが、この時とても苦労しました。

一般的に抗うつ剤には離脱症状はあまりないと言われていますが、このリフレックスという薬には少し癖があり、止める際にはとても苦労しました。

ここでは、なぜリフレックスを止めるのに苦労したのか、実際に止めるためにどのような対処をしたのかをご紹介します。

リフレックスを止めるのに苦労した理由

リフレックスを止めると眠れなくなる

リフレックスという薬は副作用の睡眠作用が強い薬です。

使っていくにつれこの睡眠作用は徐々に和らいでくるのですが、それでもそれなりの強さの睡眠作用は残り続けます。

私がリフレックスを止めるのに苦労した理由はまさにこの睡眠作用にあります。

リフレックスを止めると眠れなくなってしまうのです。

リフレックスには離脱症状はほとんど見られないという記述をよく見るのですが、確かに抗うつ効果としての離脱症状はないのかもしれませんが、個人的には副作用の睡眠効果がなくなることによる影響はかなり大きかったです。

止めるまでの道のり

実際に止める時には、1錠からまず半錠まで減らしました。

ここまではいいのですが、次の半錠から0にするのがとても難しいのです。

0にしてしまうと、どうしても睡眠に影響が出てしまい、結果日常生活にも支障をきたしてしまいます。

1度0にトライして失敗し、2度トライして失敗し、3度目でようやくリフレックスを止めることができました。

初めてトライしてから完全に止めるのに成功するまで、半年ほどかかった覚えがあります。

リフレックスを止めるための工夫

では3度目にしてどのようにして止められたのかをご紹介します。

2つの問題点

まず、リフレックスを止めることによる問題は、

  • 睡眠作用が無くなるという物理的な問題
  • リフレックスを止めると眠れなくなるという気持ち的な問題

の2つでした。

これに対処するために、2つの施策を行いました。

対策1:睡眠薬を増やす

まず、リフレックス以外に使っていた睡眠薬の量を増やしました。

リフレックスを止めることによる睡眠効果の減少を、他の睡眠薬の増加で補おうという意図です。

対策2:サプリメントを使う

ただし、これだけでは不十分だと感じたため、さらにメラトニンという睡眠に作用するというサプリメントを追加で使うようにしました。

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要するに、リフレックスを止めると睡眠作用は落ちてしまうけど、その代わり睡眠薬も増やすし、更に睡眠に効くサプリメントも追加するので、1つ減るのに対し、2つ増える、これなら大丈夫だと自分に言い聞かせたのです。

この1つ減るけど2つ増えるので、トータルで1つ増えるから大丈夫という考えは、少なくとも上記の2つ問題のうち、「気持ち的な問題」の方には大きく寄与してくれました。

この施策を行ってからも、若干睡眠の質は低下しましたが、それでも日々の生活に支障をきたすほどではなかったため、晴れてリフレックスを卒業することができました。

リフレックスを止めてからの変化

上記のようにリフレックスを止めると睡眠の質が落ちたのですが、それ以外にも変化は見られました。

具体的には、

  • 食欲が少し落ちた
  • 下痢をしやすくなった

の2点です。

食欲の低下

リフレックスという薬の副作用の1つに、食欲の増加があります。

そのため、リフレックスを使うと食べ過ぎてしまい、体重が増えてしまって困るという話もしばしば耳にします。

私の場合には、そもそも食欲がなかったため、この副作用はプラスに働いてくれました。

なので、食欲の低下というのは、リフレックスにより引き起こされていた副作用の1つが単純に消失したものとなります。

ただ、実際の影響としてはそれほど大きなものではなかったため(止めた後も普通には食べられた)、特に問題にはなりませんでした。

下痢をしやすくなる

こちらもリフレックスの副作用による反動です。

リフレックスという薬は、使い始めると便秘気味になることが多いと言われています。

私の場合には、元々下痢気味の体質であったため、下痢をしにくくなるというむしろプラス方向に働いてくれた副作用でした。

リフレックスを止めたことのより、この副作用がなくなり、反動で下痢をしやすくなったこうことになります。

ただし、こちらについても日常生活に支障をきたすほどではなかったため、大きな問題にはなりませんでした。

また、時間と共にこれらの影響は徐々に低減していきました。

終わりに

このように、離脱症状があまりないといわれている薬であっても、個人個人の体質により止めるのにとても苦労することがあります。

薬を止める時は慎重に、そして止めてしんどくなった時には無理をせず、一旦元に戻して態勢を立て直すという姿勢が大事なのではないかと思います。

苦しみ抜いてまで止めなければいけない薬などまずないと思います。

苦しくない範囲で徐々に減量していくことが実は一番の近道なのではないかと思います。

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