睡眠薬や抗不安薬というのは、使い始めるとなかなかやめるタイミングが難しいです。
無理に止めようとしてもリバウンドが起こり、結局やめられないということも多々あります。
ここではこの睡眠薬や抗不安薬をやめるタイミングを見分けるポイントをご紹介します。
紹介するポイントは以下の3点です。
- 体調が良い状態が継続している
- 薬が余計と感じる
- 薬がなくても大丈夫だと思える
それぞれ説明していきます。
睡眠薬や抗不安薬をやめるタイミングを見分けるポイント
1、体調が良い状態が継続している
当然と言えば当然ですが、薬をやめるときというのは体調が良い状態が継続している必要があります。
間違っても体調が悪い時に薬を勝手にやめてしまってはいけません。
更なる体調の悪化を招いてしまう危険性があります。
まれに、体調が悪い時に、悪いのは薬のせいではないかと疑ってしまうことがありますが、大抵は薬に関係なくただ単に体調が悪いだけです。
なのでこのような時に薬をやめてしまうと、更に体調を悪くしてしまう恐れがあります。
体調が良い状態が継続しているというのは、薬をやめるに際しての最低条件になります。
2、薬が余計と感じる
体調が回復してくると、次第に薬が余計に感じてくることがあります。
例えば睡眠薬であれば、当初は薬を使わなければなかなか眠れなかったものが、次第にしっかりと眠れるようになり、さらには薬を使うと眠りすぎてしまうという状態になる場合があります。
この眠りすぎてしまうという状態は、明らかに薬が余計なことをしていると考えられるため、こういった場合にはその薬はやめ時という判断がされるかと思います。
また抗不安薬に関しても、当初は使うことによって不安が和らげられていたが、回復するにつれて不安を感じなくなり、逆に薬を使うと眠くなるだけという状態になることがあります。
このような状態になった場合には、その薬は余計になっているため、この場合にも薬をやめてしまっても問題ないかと思います。
このように、使っている薬が余計に感じるようになる、というのがある薬をやめる際のポイントの一つになるかと思います。
3、薬がなくても大丈夫だと思える
薬というのはプラシーボ効果というものが働くことが多々あります。
プラシーボ効果というのは、薬そのものではなくて、その薬を使うことによる安心感であったりあるいは精神的な部分によって、効果を発揮するという現象です。
言ってしまえば、気の持ちようや、精神依存のようなものです。
もしこのプラシーボ効果が効いている場合には、その薬をやめてしまうとプラシーボ効果も消えてしまうということになります。
特に精神科の薬の場合にはこのプラシーボ効果というのがかなり大きく影響していると言われています。
その為薬をやめるに際しては、心からその薬がなくても大丈夫だと思えるような状態になってからやめたほうが、プラシーボ効果も含めて断薬がうまくいく可能性が高いのではないかと思います。
逆にその薬をやめることに不安がある場合には、まだ精神面において準備ができておらず、薬をやめるには時期尚早のように思われます。
まとめ
以上3点を睡眠薬や抗不安薬をやめる際のポイントとして挙げさせて頂きました。
まとめると、体調が良い状態が続いており、薬が余計に感じられ、心からその薬をやめても大丈夫と思える状態になったときが、睡眠薬や抗不安薬をやめるいいタイミングなのではないかと思います。
私の経験でもこの3点が全てそろわない状態で薬をやめようとしても、結局やめることができず、むしろリバウンドしてしまうことも多々ありました。
精神科の薬というのは頑張ってやめようとしてもなかなか難しい場合が多いため、このような条件がそろったときに、無理のない範囲でやめていくという方法をおすすめします。
(いわずもがなですが、実際の薬の調整については医師との相談の上行っていきましょう)