うつ病からの回復には波があります。
体調が良い時もあれば悪い時もあります。
うつ病からの回復においては、体調が悪い時にしっかり休むことは当然ですが、体調が良い時においてもしっかり休むということが大切です。
体調が良い時にしっかり休むことで、より一層エネルギーが溜まり、回復を早めることができます。
逆に、体調がよいからといって無理をしてしまうと、エネルギーを消耗してしまい、回復を阻害する要因となってしまいます。
体調が良い時にこそしっかり休み、エネルギーを溜める
うつ病からの回復には波がある
うつ病からの回復には波があり、体調が良い時もあれば悪い時もあります
体調が悪い時というのは、基本的に何もできないのでしっかり休むという形になるのですが、体調がいい時というのは、往々にして無理をしがちになってしまいます。
体調が良い時には、余計なことをしがちになる
体調が良い時というのは、これまで動けなかったものが動けるようになるため、何かをしたいという思いが強くなりがちです。
そのため体調が良い時は色々と余計なことをしがちになることがあります。
例えば私の場合、身体を動かし過ぎたり、パソコンをやりすぎたり、本を読むのに没頭しすぎたりと、その時の本来の状態に比べ過活動になってしまうことが多々ありました。
しかしながら体調が良いからといってこうした活動をやりすぎてしまうと、これまで溜まってきたエネルギーを使ってしまい、再びエネルギーが枯渇してしまう危険性があります。
体調がいい時には、活動したい気持ちを抑える
体調が良い時というのは、体調が悪い時に比べて心身がだいぶ楽に感じるため、何かをしたいという気持ちが強くなります。
この気持ちはとてもよくわかります。
なまじ体調が悪い時にはほとんど何もできないため、体調がよくなるといろいろなことがしたくなってしまうのです。
また1日の中でも、朝に体調が悪くても、夜に体調が回復すると、ついつい活動しがちになってしまうことがあります。
そして翌日起きると明らかに体調が悪くなっており、なかなか回復していかないということも起こります。
ここで大事なことは、体調のいい時にこそ、活動したいという気持ちをグッとこらえ、自分の体力に余裕を見てしっかりと休むという姿勢です。
体調の良し悪しに関わらず、よく休む
極論を言ってしまうと、体調の良しあしに関わらずしっかりと休むことが大事ということになります。
どうしても体調のいい時と悪い時では気分も大きく違うため、活動の仕方がアンバランスになってしまいがちです。
しかしながら、その日の体調が良かろうと悪かろうと、長い目で見た自分の回復度合いというのはほとんど変わりません。
体調の良い日に回復がグッと進んでいるのではなく、あくまでうつ病が作り出している体調の波の影響が出ているだけなのです。
ですので、その日の体調の良し悪しはある意味ノイズのようなものだと認識し、体調が悪い時だけでなく体調が良いときも同様にしっかりと休みエネルギーを蓄えることがうつ病からの回復にはとても重要です。
うつ病がなかなか治らないと悩んでいる人は、一度自分が活動しすぎていないかどうかを冷静に振り返ってみることをお勧めします。