うつ病からの復職後3ヶ月は仕事よりも体調管理を優先すべき

うつ病からの回復うつ病の療養中は復職や社会復帰というのが一つのゴールと考えがちですが、実際には復職後もかなりの期間しんどい時期が続く場合が多いです。

というのは、復職後というのは大きな環境変化や心身の負担にさらされるため、体調が一時的に悪化する場合が多いためです。

そのため、復職後も最低3ヶ月程度は仕事よりも、まずは体調管理を優先すべきです。

復職後3ヶ月間は体調管理を優先すべし

復職直後の強烈な疲れ

うつ病で休職した後復職をすると、復職直後というのはとてつもなく疲れます。

かなり良い仕上がりで復職できたとしても、それでもやはり大半の人は復職直後というのは非常に疲れ、一時的に体調が悪くなったように感じます。

なぜこのようなことが起こるかと言うと、やはり会社という場所はいるだけでもある程度のストレスを感じ、また仕事をするにあたっては多くの人との関わりを持つ必要があるため、より一層ストレスがかかるというのがその理由として考えられます。

もちろん復職による環境変化というのも大きな要因の1つです。

そのため復職後3ヶ月程度は仕事で成果を出そうとするのではなく、とにかく体調管理を徹底させるという姿勢が重要になります。

復職後に会社を無遅刻無欠勤で乗り切るのは難しい

上記のように、復職後というのは一時的に体調が悪化します。

そのため、復職後に無遅刻無欠勤を続けるというのは現実的にはかなり無理があります。

医者から聞いた話によると、復職後当初3か月の出勤率は、

  • 90%以上で合格
  • 95%以上だと上出来
  • 80%未満だと再休職を検討

というのが目安になるようです。

出勤率90%というのは、一か月で2日休んでしまうくらいのペースということになります。

このくらいのペースであれば合格ですので、体調が悪くて会社を休むことがあっても、それほど気にすることではありません。

もちろん毎週休んでしまう、何日も会社に行けていないという状態はかなり危険ですが、そうでなくて時たま会社と休んでしまうくらいであれば、それは一般的な範疇と言えます。

何度も言いますが、復職後に無遅刻無欠勤というのは非常にハードルが高いため、月に2回程度の休みであれば、長期的に見て問題ないことが多いです。

まずは会社に行き、生活リズムを作るのが大切

復職直後というのは体調が不安定になるため、なかなか集中して仕事に取り組むことができません。

またこれまで休んでいた分を取り返そうとしても、もちろん以前の元気な頃とは違う体になってしまっているため、生産性も大きく低下しています。

でもそれでも良いのです。

復職した当初というのは仕事をすることではなく、あくまで身体を仕事に慣れさせていくということが目標です。

ですので仕事の成果うんぬんよりもまずはきちんと会社に行き、1日会社で過ごしきちんと帰って来る。

そして帰宅後はしっかりと休み、また土日についても余計なことはせずしっかりと休むという体調管理を心がけていく。

この積み重ねにより、徐々に新しい環境にも慣れ、仕事にも慣れ、疲れも徐々に和らいできます。

すると、きちんとした生活リズムが出来上がっていますので、徐々に以前と近いくらいに仕事をしたり、活動できるようになってきます。

仕事の生産性も徐々に上がる

仕事に関しては、正直最初の3か月は成果を求めることはまず無理です。

上記のように、復職した人がまずすべきことは、毎日できるだけきちんと会社に行き、会社という環境に慣れ、体を徐々になじませていくことです。

そして、体が慣れていくにつれて、徐々に仕事の生産性も上がってくるようになります。

そうすれば徐々に仕事の成果をあげることもできるようになってきます。

概ねの目安としては、順調にいけば、復職後6か月程度で仕事ではそれなりにアウトプットがだせるようになってきます。

逆に言えば、それまでの期間は、まずは体調管理を優先するということがとても重要です。

せっかく長い闘病生活を経て復職したにも関わらず、すぐに体調を壊し、働けなくなってしまうのは本末転倒です。

まずはとにかく体調管理が自分の一番の仕事であるということを認識し、体調に対してよいかどうかという視点で物事を決めていく必要があります。

うつ病の治療は復職後も長い期間を必要とします。

そのため、短期的な視点に捕らわれず、焦らず長い目で見ていくことがとても大切です。

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