リボトリール(ランドセン)の効果と副作用。不安・睡眠・動悸に効く

不安を和らげる

リボトリール(ランドセン)は抗不安薬と呼ばれるカテゴリーに属する薬です。

抗不安薬とは、不安を和らげる効果のある薬で、精神安定剤と呼ばれることもあります。

一方で、リボトリールはその多機能性により、抗てんかん薬とカテゴリーされることもある薬です。

ここではリボトリール(ランドセン)の効果・副作用と、実際に使ってみた体感をご紹介します。

なお、リボトリールとランドセンは名前こそ違いますが中身は同じ薬ですので、以下では表記をリボトリールに統一します。

リボトリール(ランドセン)の効果と副作用

リボトリールの効果

リボトリールはベンゾジアゼピン系と呼ばれるカテゴリーに属する抗不安薬です。

抗不安薬というのは脳の興奮を抑え、不安を和らげる効果のある薬です。

一方で、抗けいれん作用など、他の抗不安薬にはない効果も持ち合わせていることから、抗てんかん薬というカテゴリーで使われることもあります。

一般的な抗不安薬における不安を和らげる効果に加え、けいれんを抑えたり、動悸を抑えたりと身体症状にも効果があるのがリボトリールの特徴の1つです。

リボトリールの半減期(血中濃度が半分になるまでの時間)は27時間程度で、長期作用型の抗不安薬に属します。

実際に体感できる効果も長く、就寝前に服用すると、翌日の昼から夕方頃まで効果を感じます。

トータルで大体18時間くらいでしょうか。

お薬110番には効果は以下のように記載されています。

神経をしずめる作用があることから、医師の判断により、いろいろな精神・神経系の不調に使用されています。

たとえば、体の不随意運動(無意識な体の動き・ふるえ)、レストレスレッグ症候群(むずむず脚症候群)、不安神経症やパニック障害をふくめ各種の不安障害、躁病やうつ病、さらに鎮痛補助薬として神経痛などの治療に応用することがあります。

いろいろな精神・神経系の不調に使用されるとあります。

不安のみならず、体のふるえやむずむず足症候群などにも使われる守備範囲の広い抗不安薬と言えます。

リボトリールの正式な適応はてんかん向けとなっていますが、上記のように抗不安作用や身体の不調にも効果があることから、様々な活用のされ方がされているようです。

なお、うつ病でリボトリールを処方された場合、適応外の処方となりますので従来より診察料が少し多くかかります。

リボトリールの副作用

副作用については以下のように記載されています。

副作用で多いのは、眠気、ふらつき、脱力感などです。

これらは飲みはじめに多く、続けているうちに軽くなることもありますので、それほど心配いりません。

副作用に関しては、眠気やふらつきなど、他の一般的な抗不安薬と同じような記載となっています。

リボトリール(ランドセン)を使ってみた体感

けいれんを抑える効果

リボトリールを使い始めたきっかけは、抗うつ剤であるリフレックスの副作用のけいれんを抑えるためでした。

リフレックスを使い始めた当初、副作用のけいれんが出てしまい睡眠に影響が出てしまったため、これを抑えるために処方されました。

リボトリールを使うと、完全にけいれんが抑えられたわけではありませんが、ある程度症状は緩和し、睡眠を取りやすくなりました。

確かな抗不安作用

しかしながら、けいれんを抑えるために使っているうちに、確かな抗不安作用や睡眠作用があることがわかり、その後頓服として使用することになりました。

ネットを見ると、リボトリールは最強の抗不安薬であるというような記述が見受けられますが、確かに効果はしっかりした薬であるという印象を持っています(最強かどうかはわかりませんが)

ただし、作用時間が長いので、デパスワイパックスのようにすぐに効果が実感できるというよりも、長時間にわたり、じわじわと効き続けるというのが使ってみた体感です。

強い睡眠作用

私の場合、抗不安薬としてのみならず、なかなか眠れないときに睡眠薬の代替として使用することもあります。

このリボトリールはかなり強い睡眠作用があり、通常の睡眠薬でなかなか眠れないときでも、リボトリールを使用すると多くの場合よく眠ることができました。

ただし注意点として、リボトリールは作用時間が長く翌日も眠気が残るため、働きながら使うのはそれなりにリスクがあります。

働いていたときにも頓服として使っていましたが、翌日はほぼ間違いなく眠くなり、1日眠気との戦いになっていました。

動悸を抑える効果

また、リボトリールの特徴の1つとして動悸を抑えてくれるという作用があります。

上記のようにリボトリールは不安や睡眠のみならず、けいれんやむずむず足症候群などの身体症状にも有効なため、動悸に対しても効果を発揮してくれます。

興奮してなかなか眠れないときは、この作用がプラスに働き、眠りやすい状態を作ってくれました。

自律神経のバランスが乱れ、動悸が起こったり睡眠のリズムが乱れた時などは、とても重宝している薬です。

リボトリールのまとめ

このように、リボトリールの効果は非常に多岐に渡り、守備範囲の広い薬と言えます。

今一度リボトリールの特徴をまとめると、以下のようになります。

  • しっかりとした抗不安作用がある
  • 強い睡眠作用がある
  • 作用時間が長く、夜に服用しても翌日まで効果が残る
  • けいれんや動悸など、身体症状にも効果を発揮する

動悸や不安を感じ、翌日までしっかりと休みたいという時にはとても重宝している薬になります。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
こちらも読まれています
こちらも読まれています
コメントの入力は終了しました。