うつ病で仕事ができなくなったりミスが続いたら、休職か退職をすべき4つの理由

不安を和らげるうつ病を患うと、エネルギーの低下や情緒不安定、睡眠不足などにより徐々に仕事のパフォーマンスが落ちてきます。

そして、症状が進んでくると、仕事をすることが困難になります。

もちろん仕事を続けながら病気を治すことができれば理想なのですが、仕事ができないという状態になった場合、そこから休まずに回復していくことは困難です。

このような場合には休職か退職を考えるべきです。

ここではなぜそうすべきかの理由を4つご紹介します。

1、無理を続けると症状は悪化する

うつ病という病気は、無理をすることにより発症します。

原因は人それぞれですが、一般的に精神的なストレスが一定レベルを超えた段階で発症します

そして無理を重ねることによりその症状は更に進んでいきます。

この無理を続けているという状態からうつ病を回復させることはまず不可能です。

うつ病を回復させるには、まず無理をしているという状態を変える必要があります。

仕事ができなかったり、ミスをしてしまうのは無理をしている証拠です。

このような状態になった場合には、まずはしっかりと心身を休めることが必要です。

2、会社に行けなくなるリスクがある

うつ病にもかかわらず、無理を続けていくと、会社に行くことが困難になってきます。

そして、徐々に遅刻や休む頻度が増えていき、最終的には会社に行くことができなくなってしまいます。

この会社に行けなくなるという状態は、当人にとっても会社にとっても最悪の状態です。

当人にしてみたら、会社に完全に行けないという状態は、うつ病の状態が軽症ではなく中症以上に進んでしまったことを意味します。

一方で会社にしてみたら、突然仕事にこられなくなってしまうと仕事面でも大きな損害が発生しますし、また当人に対する信頼も大きく損なうことになります。

このような状態は会社との関係性をかなり損ねますので、そうなる前に会社を休むなり辞めるなりの選択をした方がよいです

特に引き続きその会社で働き続けたいと考えている場合には、会社にいけなくなる前に上司に相談するなどして、悪い影響をある程度抑えておいた方がよいです。

3、症状が進むと回復までに時間がかかる

うつ病は早期発見、早期治療が大切だとよく言われています。

この文言は製薬会社の広告のためのキャッチコピーのようにも思えますが、実際にうつ病を患った当事者からしてみると、まさにその通りのことを言っています。

うつ病は症状が進むにつれ、回復までの時間は長くなります。

そのため、早い段階から治療を開始し、ストレスの元を絶ったり、休みやすい環境を用意したりといった対処をすることが非常に大切です。

体調が悪いけれどまだなんとか仕事はこなせる、という状態のうちにしっかりと休むことができれば、比較的早期にうつ病から回復することができるかもしれません。

しかしながら、会社に行けなくなってしまったという状態になってからだと、回復するのに非常に多くの時間がかかることになります。

両者の差は、数か月単位から場合によっては年単位の差が出るかもしれません。

繰り返しになりますが、うつ病は症状が進むにつれ加速度的に回復にかかる時間が長くなるため、早期に適切な対処をすることが非常に大切です。

4、仕事ができなければ会社に行く意味はない

そもそも仕事ができなくなった時点で会社に行く意味はありません

会社という場所は、究極的には従業員を使って利益を上げることが目的なので、仕事のできない人というのは会社にとって存在意義がありません。

働く人にとっても、仕事ができないにも関わらず会社に行き続けるのは、会社にとってプラスにならないだけでなく、自身の体調を悪化させるというマイナスの面しかありません。

働いていると会社に行くのが当たり前、という感覚にいつの間にか陥ってしまいがちですが、病気に罹った以上、会社に行くのが当たり前という状況ではなくなっています。

むしろ自分の体調を第一に考え、会社に行くことが自分の体調にとってどうなのかという視点で判断する必要があります。

もし会社に行くことがプラスにならないのであれば、休職や退職を考えるべきです。

退職と休職のどちらがいいのか

では実際にしばらく休む必要があると判断した場合、退職と休職のどちらがよいのでしょうか。

正直これに関しては一概には言えません。

一般的には休職を選ぶべきという考えが多数派ですが、人によって、また状況によってどちらがいいかは変わってきます。

まず、もし今後もその会社で働き続けたいと考えているのであれば、休職を選択すべきです。

また、働き続けたいかどうかわからない場合にも、選択肢を残す意味で休職を選んだ方がよいです。

一度退職してしまうと、再度また働きたいとなっても復帰することは難しいからです。

一方で退職を選んだ方がいいのは、そもそもその会社で働き続ける気がなく、かつ会社も休職に対していい顔をしない場合が挙げられます。

休職に際して嫌味を言われたり、退職を匂わすようなことを言われるような場合には、それだけで精神的にダメージを受け、症状を悪化させるリスクがあります。

そのような会社の場合には退職してしまった方が精神的にも楽になる可能性が高いです。

また、休職という状態は会社に属しているにも関わらず何もできないという状態です。

もしこのような状態が精神的にネガティブな影響を与えるのであれば、退職してしまって療養に専念した方がしっかり休めるというケースも多々あります。

このように休職がいいか退職がいいかは一概には言えないのですがもし迷うのであれば選択を保留にできる休職を選択した方が良いのではないかと思います。

まとめ

うつ病は大変辛い病気であるため、発症すると仕事に支障をきたすようになります。

そしてある程度症状が進んでしまうと、仕事をこなすことが困難になります。

このような状況になってしまった場合には、休職か退職をしてしっかりと心身を休める必要があります。

うつ病になる人はまじめな人が多いため、できる限り会社で働き続けようとしてしまいますが、そのことが状態を悪くし、回復までの道のりを困難なものにしてしまう可能性があります。

うつ病に罹ったらできるだけ早期に対応し、症状が深刻になる前にしっかりと休むことが大切です。

仕事よりも何よりも、まずは健康が一番大切であるということを心に刻みましょう。

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