睡眠薬や抗不安薬の依存性・離脱症状と実際にやめるのに苦労した話

海と空と雲睡眠薬や抗不安薬には耐性や依存性といった問題点があると言われています。

個人差はあるものの、これらの薬を使うと多かれ少なかれ耐性や依存性といった問題に向き合う必要が出てきます。

ここではこの睡眠薬、抗不安薬への依存と離脱症状及び実際にやめるときに苦労した話をご紹介します。

睡眠薬、抗不安薬の依存性と離脱症状

睡眠薬や抗不安薬というのは依存性が問題になる場合があります。

依存性とは、その薬に慣れることにより、その薬がないと様々なよくない症状が発生してしまい、その薬なしではダメという状態になってしまうことです。

短期間かつ少量の使用であれば問題ない場合も多いのですが、長期間かつ多くの量の薬を使用した場合には依存性が発生しやすく、特に注意が必要です。

また、依存性には以下の2通りが存在します。

  • 身体的な依存
  • 精神的な依存

身体的な依存

身体的な依存とは、その薬をやめるとこれまで体内に存在していた成分がなくなり、それが原因で様々なよくない症状が引き起こされる状態をいいます

例えば、動悸がしたり、不安感が強くなったり、余計な汗をかいたりといったところが代表的な症状です。

この症状に関しては、出現したとしても、薬を使えば速やかに治まります。

また、身体的な依存に関しては、徐々に時間をかけながら薬を減らしていけば問題ない場合が多いです。

精神的な依存

個人的により厄介だと感じているのは、2点目の精神的な依存の方です。

精神的な依存とは、その薬はなくても身体的には問題ないものの、精神的に「薬がないとまずいんじゃないか」と思ってしまい、結果として不安や不眠といった症状を引き起こしてしまうことを言います。

これに関しては、完全に心の持ちようの問題なのですが、この心の持ちようというものは実に厄介でなかなか自分でコントロールすることが難しいのです。

睡眠薬をやめるのに苦労した話

かつて睡眠薬をやめようとした時の話です。

徐々に薬を減らしていく

その頃は比較的体調が安定していたため、徐々に薬の量を減らしていきました。

最初2錠だったものを1錠にし、2週間程様子を見ました。

大丈夫そうだと確認できたら、今度は半錠にし、2週間程様子を見ました。

そして半錠で大丈夫であればもうなくても平気だろうと思い、睡眠薬を使うのをやめました。

やめると睡眠に影響が出る

ところが、はじめて睡眠薬をやめた日、なかなか寝付くことができませんでした。

大丈夫だとは思っていたものの、いざ寝る段階になると、本当に薬がなくて大丈夫だろうかという不安な気持ちが湧きあがり薬を飲んでいないということが気になってなかなか眠れませんでした。

結果的にその日は睡眠が十分とれなかったのですが、徐々にこの状態にも慣れていくかと思い、その後数日間は薬なしで過ごしました。

精神的な不安が影響し、薬を元に戻す

しかしながら、毎日寝るときに薬を使っていないということに不安を感じ、十分な睡眠をとることができませんでした。

こんな日を繰り返していると、睡眠不足による疲労が徐々に溜まり、体調も良くなくなってきてしまったため、結局薬を1錠に戻しました。

すると、その日から以前と変わらず普通に眠ることができました。

とても厄介な精神的な依存

これは上記の2つでいうと完全な「精神的に依存」している状態で、ないと眠れないのではないかという不安が心を支配してしまった結果です。

精神的な依存というのは、実質的にはその薬なしでも大丈夫だとわかってはいるのですが、それでもいざ薬を使わない場面に直面すると不安が現れてしまうというとても厄介な問題です。

残念ながら、このとき私は睡眠薬を完全にやめることはできなかったのですが、今思い返すと対策として以下の2点が思いつきます。

  • 半錠からさらに1/4錠にして様子を見る
  • より効果の弱い薬に置き換える

現在も睡眠薬にお世話になっていますが、このような過去の経験を踏まえ、やめる際にはより慎重にいきたいと考えています。

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