うつ病からの復職後は体力勝負。疲れによる再発・再休職を防ぐためのチェックポイント

雲と空うつ病から復職や社会復帰をするに際しての最大のポイントは体力です。

復職後は環境変化により強烈に体力を消耗するため、事前に十分に体力が身についていることは必須です。

復職前に体力の回復が不十分だと結局勤務を続けられず、再び会社を休むということにもなりかねません。

ここでは復職前に十分な体力が身についているかどうかのチェックポイントをご紹介します。

1日1万歩散歩ができる

まず、体力を数値的に測定できるものとして散歩が有効です。

目安としては1日1万歩、歩けるかどうかです。

ある特定の日だけ1万歩歩けるのではなく、毎日継続してできることが重要です。

もしまだ1万歩がしんどいと感じるなら、体力的に不十分と思われます。

また、一気に1万歩を歩くのではなく、何度かに分けて例えば朝と夕方に5千歩ずつ歩くという感じでもよいと思います。

期間の目安は2か月以上、1日1万歩を継続できるのが望ましいです。

1日7時間程度外で過ごせる

家の中で過ごすのと、外で過ごすので体力の消耗はかなり違います。

復職や社会復帰に際しては、外で1日の多くの時間を過ごせるようになっている必要があります

過ごす場所としては図書館をおすすめしますが、1日概ね7時間程度図書館で過ごすことができれば大丈夫ではないかと思います。

過ごし方としてはぼーっとしたり寝たりするのではなく、何かを読んだり、書いたりするなどしてある程度頭を使いながら過ごせることが必要です。

仕事に関連する本を問題なくすらすらと読めるようであれば、かなり完成度は高いと言えると思います。

夜になってもエネルギー不足を感じない

体力の回復が不十分だと、1日を過ごす中で徐々に体力を消耗していき、夜になるとぐったりしてしまうということがあります。

このような状態になってしまうのは、まだ体力が十分に回復していない証拠です。

復職や社会復帰を行うには、最低限1日を通じて活動できる体力が必要です。

もしまだエネルギー不足を感じるのであれば、より一層の体力の回復を待つ必要があるのではないかと思います。

再発・再休職に陥る3つの要因

うつ病からの復職において、再発・再休職に陥る要因は大きく分けて3つあると言われています。

  1. 体力が不十分
  2. 職場の環境の問題
  3. 頑張りすぎ

職場の環境の問題はコントロールが難しい

2の職場の環境については、自分でできることは限られているため、運任せの部分があります。

例え良い仕上がりであっても、職場の環境が悪かったり、病気に対する理解がなかったりすると、復職後にとても苦労することになります。

職場で復職が歓迎されているかどうかは、事前にある程度察知することは可能です。

もし歓迎されていないことが明らかなような場合には、職場を変えるなり、復職する部署を変えるなりの配慮が必要です。

体力と頑張りすぎはコントロール可能

一方で、1の体力と3の頑張りすぎについては、自分の努力や心構えで対応できる部分になります。

特に体力については、2と3を補うためにも重要な要素で、かつ復職前に自分の努力で身に着けておくことができる部分です。

そういった意味で、ここで挙げたようなことができる程度の体力を身に着けておくことは、復職をスムーズにし、再発・再休職を起こさないための重要な要素となります。

復職後は想像している以上に疲れ、疲弊します。

この疲れの度合いを減らし、より早く職場に慣れていくためにも、復職前の体力作りはとても重要です。

まとめ

うつ病からの復職というのは、かなり心身に負担をかけるものです。

そしてこの負担を和らげるための要素が体力です。

十分な体力を備えていれば復職してからもそれほど辛い思いをしないで済むかもしれませんが、体力が不十分だとそれだけでかなり復職に際してハンデを負っていると言えます。

ここでは復職や社会復帰に当たって体力が十分に回復しているかどうかのチェックポイントを3つご紹介しました。

これら3つのチェックポイントを同時に満たしていれば、復職に当たっての体力という面に関しては問題ないのではないかと思います。

つまり、

  • 毎日1万歩散歩をし
  • 図書館で7時間程度過ごし
  • 1日を通じてエネルギー切れにならない

という状態であれば、チェックポイントを満たしていると言えます。

復職を円滑に行うためにも、しっかりと事前に体力は身に着けていきましょう。

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