ジプレキサのジェネリック「オランザピン」の効果・副作用と薬価・適応

癒しの空

オランザピンは、ジプレキサのジェネリック薬品です。

ジェネリックは別名後発薬とも言われ、元祖の薬の特許期間が過ぎた後に、元の薬と同じように作られたものになります。

つまり、ジェネリックは効果や副作用という観点からは元祖の薬と同じものになります。

ジプレキサの発売が2001年で、ジェネリック(オランザピン)の発売が2016年ですので、15年かけてようやくジェネリックが登場したことになります。

ここでは、ジプレキサのジェネリックであるオランザピンについてご紹介します。

オランザピン(ジプレキサ)の概要

まず、上記のように、オランザピンはジプレキサのジェネリックであるため、効果としてはこの2つは同じものと考えてしまって差し支えありません。

以下に簡単にジプレキサの効果と副作用をご紹介します。

効果

ジプレキサは抗精神病薬というカテゴリーに属する主に統合失調症に用いられる薬です。

しかしながら、その多様な効果から、双極性障害やうつ病にも用いられることのある薬です。

ジプレキサは脳内のドーパミンに働きかけることで、統合失調症やうつ病などに効果を発揮しすると言われています。

また、強い鎮静作用があることから、不安や興奮を抑える効果も強いと言われています。

副作用

ジプレキサの副作用として有名なのが食欲の増加です。

食べ過ぎてしまい、体重が増加しすぎるということがしばしば問題になります。

肥満大国のアメリカでは、この体重を増やす副作用がよろしくないとされ、処方を控えるケースもあるようです。

また、参考までにお薬110番には以下のように副作用が記載されています。

比較的多いのは、立ちくらみ、めまい、眠気、口の渇き、便秘、尿が出にくい、動悸、体重増加、脂質異常症などです。とくに飲み始めの強い「立ちくらみ」には十分注意してください。女性では、高プロラクチン血症にともなう生理不順や乳汁分泌が現れることがあります。

なお、ジプレキサの詳細については、以下の記事をご参照ください。

ジプレキサ(オランザピン)の効果と副作用。強い鎮静作用・眠気と体重増加
ジプレキサは抗精神病薬というカテゴリーに属し、主に統合失調症に用いられる薬です。 しかしながら、その効果の多様性から、双極性障害や単極...

ジプレキサのジェネリック

ジプレキサのジェネリックは以下の種類になります(お薬110番より)

  • オランザピン錠 2.5mg・5mg・10mg
  • オランザピン細粒1%
  • オランザピンOD錠 1.25mg・2.5mg・5mg・10mg・20mg

ジプレキサには錠剤や粉末などがありますが、それら全てがジェネリックの対象となっています。

ジェネリックのメリット

ジェネリックのメリットはなんといっても薬価が安いことです。

一般的に、ジェネリックになると、薬価は数分の1程度になります。

もちろん効果は既存のジプレキサと変わりません。

現在ジプレキサを使われている方は、ジェネリックを使った方がお財布に優しくなります。

オランザピン錠の薬価

では、ジプレキサのジェネリックであるオランザピン錠の薬価はどのくらいなのでしょうか。

以下が先発薬のジプレキサとの比較になります。

  • 2.5mg:ジプレキ138.1円⇒オランザピン44.1円
  • 5mg:ジプレキサ258.3円⇒アリピプラゾール83.5円
  • 10mg:ジプレキサ489.8円⇒アリピプラゾール158.4円

概ね先発薬のジプレキサの3分の1以下の薬価になっています。

ジプレキサを処方される際には、ジェネリックのオランザピンの方が圧倒的にコストパフォーマンスがよいです。

既に述べたように、効果はジプレキサとオランザピンで同じですので、利用できる場合には是非ともジェネリックを使用することをおすすめします。

統合失調症のみでなく双極性障害にも適応

抗精神病薬のジェネリックが発売される際には、当初は適応範囲が狭い場合があります。

例えば、ジェネリック発売の当初は統合失調症のみに適応で、その後時間が経ってから双極性障害にも適応になるなどのケースです。

こうなる背景としては、先発薬の当初の適応が統合失調症で、その後双極性障害などが追加されたため、ジェネリックに関しても他の疾患が適応になるまで時間をかける場合があるからです(要は適応疾患別に特許を管理しているわけですね)。

しかしながら、ジプレキサのジェネリックのオランザピンに関しては、既に統合失調症のみならず、双極性障害も適応となっています。

これはジェネリックを広く使えるという点で大変喜ばしいことです。

なお、うつ病に関しては適応とはなっていませんが、これは必ずしも処方ができないわけではありません。

処方される場合には、適応外での処方という形になるということです。

適応外の処方だと、通常の診察料に加えて指導料がとられる可能性がありますので、この辺りは医者と確認されることをおすすめします。

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