うつ病から復職し、職場に定着するのはとても大変なことです。
特に復帰当初はとても大変ですので、当初3か月間はなによりもまず体調管理が最優先です。
そして、この期間を順調に過ごすことができれば、それまでとはまた少し違った過ごし方ができるようになってきます。
ここではうつ病から復職後3か月~6か月の過ごし方をご紹介します。
徐々に仕事の負荷を上げていく
うつ病からの復職直後は環境が急変するため、エネルギーの消耗が激しく、満足に仕事をすることが難しいです。
しかしながら、復職後3か月程度すると職場の環境にも慣れてきて、徐々に仕事のアウトプットを増やしていくことができるようになります。
もちろん無理は禁物ですが、3か月を過ぎたあたりから徐々に負荷を増やし、本来の自分の業務能力へ近づけるよう意識していきましょう。
逆にこの時期に仕事を全くしない状態だと、先々元の業務量をこなせるようになるまでかなりの時間を費やすことになります。
引き続き体調には留意が必要
うつ病からの復職において、最も再発の危険性が高いのは当初3か月ですが、それを過ぎたからと言っても油断はできません。
当初3か月に比べると大抵の場合、体調は徐々に安定してきますが、それでもまだまだ十分とは言い難い状態です。
まだこの時期でも月に1,2回程度会社を休んでしまうかもしれません。
しかしながら月単位で見て体調が上向いていれば、問題なく徐々に回復していけると思います。
一番危険な時期は過ぎたものの、まだ体調に十分なゆとりができていないことを自覚しながら、慎重に日々を過ごしていくことが必要です。
休日には気分転換を
当初3か月の休日の過ごし方はほとんど寝たきりという場合が多いですが、この時期になると徐々に外出が可能になってきます。
そこで、休日には軽い気分転換をすることをおすすめします。
具体的には、
- 自然の豊かな公園を軽く散歩する
- 太陽の光に十分当たる
- 近場の温泉などでゆっくりする
- ジムでストレッチや水泳など軽めの運動をする
など、頭より体を使い、かつリラックスできるような活動をおすすめします。
ただし、もちろん体調がすぐれない日には無理をせずしっかり休むべきです。
あくまで無理をせずに気持ちよく行える時に限って実施するようにしましょう。
また、激しい運動や遠出の旅行などはとてもエネルギーを消耗するため、まだこの時期にはおすすめできません。
あくまであまり体に負担のかからない近場で気分転換することをおすすめします。
休日にうまく気分転換できれば、また翌週新たな気持ちでスタートすることができます。
まとめ
復職後3か月~6か月という時期は、順調にいけば徐々にいろんなことができるようになってくる時期です。
療養中(休職中)でいうと、回復期といったところでしょうか。
しかしながら、まだ体調に波があり、またエネルギーのゆとりも十分ではないため、くれぐれも無理は禁物です。
あくまで無理をし過ぎない範囲で、徐々にできることや活動量を増やしていくというのがこの時期の過ごし方の基本になります。
この時期を無事乗り切ることができれば、次は仕事面において完全復帰を目指していくことになります。