以前に一時入院していたとき、他のうつ病の患者さんと接する機会がありました。
入院したのは基本的にうつ病専門の病院でしたので、接する方は全てうつ病の方でした。
その時に感じたうつ病患者さんの特徴を3つ程ご紹介したいと思います。
うつ病患者の特徴
優しく礼儀正しい人が多い
入院時は体調がすこぶる悪かったので(だから入院していたのですが)、廊下を歩くときはほとんど下を向いてうつむいていました。
表情もどんよりと曇っていたと思います(そんなことを気に掛ける余裕もありませんでしたが)
しかし、他の患者さんとすれ違うと、多くの人はそんな私にも
「こんにちは」
「こんばんは」
と挨拶をしてくれました。
私の方は、そんな挨拶をかけていただいても、わずかに会釈を返すかもしくはそのまま素通りするくらいしかできませんでした。
また飲み物の作り方がわからなくてあわあわしてる時、やさしくやり方を教えてくれたりしました。
きちんんと挨拶をし、困った人がいたらほっておけない、そんな他人思いの優しい方が多いなあと感じました。
様々な人がうつ病に罹る
私はこれまで男の多い職場で働くことが多かったので、うつ病といえば働き盛りの男が仕事のストレスでなるケースが多いと思っていました。
しかしながら入院してみると、女性の多さにびっくりしました。
大体6対4くらいで女性の方が多かったでしょうか。
また年齢は様々で、学生のような方からお年寄りまで様々でした。
老若男女問わずにうつ病にはかかるのだなあとその幅の広さに驚きました。
よくなるための努力している人が多い
残念ながら入院中は朝に起きられることはあまりありませんでしたが、たまに朝に目が覚めて廊下に出ると、多くの人が窓際で日光浴をしていました。
看護師さんに尋ねると、朝一度起きて日光浴をしてからまたベッドに横になる人が多いとのことです。
おそらく日光浴をすることでセロトニンを活性化させ、かつ生活リズムを作ろうとしていた人が多かったのだと思います。
また、時々廊下でストレッチをしている人も見かけました。
私は参加できなかったのですが、ヨガや呼吸などを教えてくれるクラスもあり、結構多くの人が参加し、リラックス法を習得しようとしていたようです。
よくなるための努力をしている人がたくさんいるのだなあと痛感しました。
終わりに
全般的に感じたことは、やはり他人思いの優しい人が多かったということでしょうか。
自己中心的な人は全く見かけませんでした。
やさしいがゆえに心の病にかかる、そんな悲しい想像もしてしまえるくらいです。
もっとその優しさが報われるような社会になってほしいものです。
またうつ病になる人の範囲の広さにも驚かされました。
うつ病は誰でもなりうる病気とは言いますが、実際に多くのうつ病の方に接してみると確かに偏った傾向はなく、老若男女に関わらず様々な人々がいました。
仕事は確かにうつ病の1つの原因になりますが、世の中にはそれ以外にも多くのストレスが存在し、それ故に多くの人がうつ病になるのだなあと実感しました。
近年特にうつ病になる人が増えていると言われていますが、是非ともよりストレスの少ない生きやすい社会になってほしいと願っています。