ジェイゾロフトのジェネリック「セルトラリン」の効果・副作用と薬価・適応

癒しの海

セルトラリンは、ジェイゾロフトのジェネリック薬品です。

ジェネリックは別名後発薬とも言われ、元祖の薬の特許期間が過ぎた後に、元の薬と同じように作られたものになります。

つまり、ジェネリックは効果や副作用という観点からは元祖の薬と同じものになります。

ジェイゾロフトの発売が2006年で、ジェネリックであるセルトラリンの発売が2015年ですので、約9年でジェネリックが登場したことになります。

ここでは、ジェイゾロフトのジェネリックであるセルトラリンについてご紹介します。

ジェネリック医薬品とは?

ジェネリック医薬品とは、新薬の特許が切れたあとに販売される、新薬と同じ成分を持ち、同じ効き目薬です。

製薬会社が新薬を発売した際には、特許を取得するため、特許期間中は他の製薬会社は同じ薬を開発・販売することができません。

特許期間が切れた後に、先発薬(新薬)と同じように作られた薬がジェネリックとなります。

新薬で既に有効成分、薬の構造などがわかっているため、ジェネリックは少ないコストで開発することができます。

そのため、一般的に先発薬に比べ、薬価が安いという特徴があります。

セルトラリン(ジェイゾロフト)の概要

まず、上記のように、セルトラリンはジェイゾロフトのジェネリックであるため、効果としてはこの2つは同じものと考えてしまって差し支えありません。

以下に簡単にジェイゾロフトの効果と副作用をご紹介します。

ジェイゾロフトの効果

ジェイゾロフトはSSRIというカテゴリーに属する抗うつ剤です

抗うつ剤とは、その名の通り、主にうつ病に使用される薬ですが、パニック障害や強迫性障害などにも用いられることもあります。

ジェイゾロフトの属するSSRIは、脳内のセロトニン濃度を高めることで、不安や焦燥感などの症状を軽減し、心身を休みやすい状態にします。

効果と副作用のバランスに優れた抗うつ剤で、よく処方される抗うつ剤の1つとなっています。

ジェイゾロフトの副作用

ジェイゾロフトを含むSSRI系の抗うつ剤には胃腸の不具合を中心とした副作用があります。

具体的には、

  • 吐き気
  • 下痢
  • 食欲不振
  • 胃のむかつき

などです。

古い抗うつ剤に比べると副作用は少ないと言われていますが、それでも特に胃腸の弱い人にとっては辛い症状になります。

副作用は時間とともに低減していくと言われていますが、それでも一定レベルの副作用は残り続けるというのが個人的な感想です。

ですので、抗うつ剤を使用する際には、副作用の相性(自分にとって耐えられるかどうか)も重要であると思います。

なお、ジェイゾロフトの詳細については、以下の記事をご参照ください。

ジェイゾロフトは効果と副作用のバランスに優れた抗うつ剤
ジェイゾロフトはSSRIというカテゴリーに属する抗うつ剤です。 SSRIとは現在抗うつ剤の主流として使われているカテゴリーにな...

ジェイゾロフトのジェネリック

ジェイゾロフトのジェネリックは以下の種類になります(お薬110番より)

  • セルトラリン錠: 25mg・50mg・100mg
  • セルトラリンOD錠 :25mg・50mg・100mg

先発薬のジェイゾロフトと同じラインナップとなっています。

なお、OD錠というのは、口の中で溶ける、水がなくても飲めるタイプの錠剤になります。

ジェネリックのメリット

ジェネリックのメリットはなんといっても薬価が安いことです。

一般的に、ジェネリックになると、薬価は数分の1程度になります。

もちろん効果は先発薬(ジェイゾロフト)と変わりません。

現在ジェイゾロフトを使われている方は、ジェネリックを使った方がお財布に優しくなります。

セルトラリン錠の薬価

では、ジェイゾロフトのジェネリックであるセルトラリン錠の薬価はどのくらいなのでしょうか。

以下が先発薬のジェイゾロフトとの比較になります。

  • 25mg:ジェイゾロフト93.5円⇒セルトラリン42.1円
  • 50mg:ジェイゾロフト161.9円⇒セルトラリン73.1円
  • 100mg:ジェイゾロフト282.7円⇒セルトラリン127円

概ね先発薬のジェイゾロフトの2分の1以下の薬価になっています

このように、ジェイゾロフトを処方される際には、ジェネリックのセルトラリンの方が圧倒的にコストパフォーマンスがよいです。

既に述べたように、効果はジェイゾロフトとセルトラリンで同じですので、利用できる場合には是非ともジェネリックを使用することをおすすめします。

セルトラリン錠の適応

セルトラリン錠の適応疾患は以下になっています。

  • うつ病、うつ状態
  • パニック障害
  • PTSD(外傷後ストレス障害)

これは先発薬のジェイゾロフトと同じです。

特許は適応疾患ごとに管理される

先発薬の特許は適応疾患毎に管理されます。

そのため、例えば当初はうつ病のみの適応で、3年後にパニック障害の適応が追加された、というような場合には、ジェネリックも当初の適応はうつ病のみという場合があります。

セルトラリンに関しては、このようなことはなく、現在のところジェイゾロフトと同じ適応となっています。

ですので、現在ジェイゾロフトを使用されている方は、上記のどの疾患であってもセルトラリンに置き換えることが可能です。

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