心が折れる職場はどんな職場か。メンタル不全は単なる労働時間の問題ではない

海と空と雲「心が折れる職場」、 ついつい気になり手に取ってしまう題名です。

そしてそのままついつい買ってしまい、中身を 一気に読んでしまいました。

なぜ職場で心が折れてしまうのか、様々なヒントや事例の詰まった本です。

ここではこの本に関連して、心が折れやすい職場をご紹介します。

心が折れる職場

この本は、題名の通り心が折れる職場の特徴を色々と紹介しております。

またそれと同時に心が折れやすい人の特徴を紹介しています。

自分の職場に当てはまりこれはやばいかもという思うところもあれば、まあこれは大丈夫かなというところもあり、職場診断には、もってこいの本ではないでしょうか。

いくつかこの本の中から気になったポイントをコメントと共にご紹介します。

飲み会が少ない職場は危ない

ここで言う飲み会は、忘年会のようなある意味強制的なものではなく、自発的に行われる飲み会のことを指しています。

要するに自発的な飲み会が少ない職場というのはコミュニケーション不全に陥っている可能性があり危ないと解釈できます。

個人的にはそもそも飲み会には好き嫌いがあるので、まあ回数でどうこういうものでもないかなあと思います。

家族で過ごしたい人もいたり、自己研鑽に取り組みたい人もいたり人それぞれ様々です。

ただし、同僚や気心の知れた人との飲みに行く回数が少ないのは危険信号だと思います。

サラリーマンにとっては、このような人々と飲みに行き、不満を発散させることがストレスのはけ口の1つになっているからです。

そういった意味で、職場に何でも話せるような気心の知れた人がいないという状態は、メンタル不全のリスクという意味で危ないのではないかと思います。

労働時間と心の健康の関係は薄い

これは私はその通りではないかと思います。
一般的には長時間労働が諸悪の根源のようなことが言われることが多いですが、私の経験上でも労働時間の長さだけでメンタル不全に陥るケースは多くないように思います。
 実際のところ、残業がそれほどない公務員でも一定数のうつ病のいたり、逆に労働時間の長い会社でも、メンタル不全に陥っている人が少ないという場合もよく聞きます。

この本でも触れられていますが、要するに大切なのは仕事の内容と、周りとのコミュニケーションなのではないかと思います。

仮に長時間労働だとしてもそれが自分の好きな仕事であれば、時間を忘れて取り組むこともできると思います。

また周りと良好な関係を築けていれば、多少の長時間労働も乗り越えられるのではないかと思います。よく長時間労働による過労死というニュースを聞くことがあります。

おそらくその背景には、超時間労働のみならず、周りとの関係性といった問題点も孕んでいるのではないかと感じずにはいられません。そういった意味では、仕事を起因とした精神疾患や自殺に関しては、単純に労働時間だけで判断するのではなく、職場環境も含めた総合的な判断が求められるのではないかと思います。

SEやプログラマーはなぜうつ病になるのか

IT関連技術者(SE、プログラマーなど)はよくうつ病になりやすいと言われます。

なぜこれらの職業の人々はうつ病になりやすいのでしょか。

私は以下のように考えます。

  • 常に新しい技術をキャッチアップするというプレッシャー
  • プロジェクトベースの仕事ゆえに常に納期に追われている
  • そもそもパソコンを使い続けることが心身によくない

要するに、仕事がプレッシャーに追われやすい性質を持つことに加え、仕事のやり方(パソコンの使用時間が長い)も心身によい影響を与えていないということがメンタル不全の土台にあるように思います。

そこにさらに過重労働や、周囲との軋轢、コミュニケーションの欠落などが加わると、メンタル不全を起こしてしまうのではないかと思います。

必ずしもIT技術者だけの問題ではありませんが、パソコンという本来の人間の活動からほど遠いものにさらされ続けることが、メンタル不全のリスクを高めているように思えてなりません。

やはり自然と触れ合い、日光の下で過ごす時間というが人間には必要なのではないかと思います。

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