うつ病治療において抗不安薬を使うメリットとデメリット

癒しの空と緑うつ病を患った場合、抗うつ剤のみならず、不安を和らげるために抗不安薬を処方される場合もあります。

抗不安薬とは不安に対処するための薬の総称で、精神安定剤と呼ばれることもあります。

ここではこの抗不安薬を使うことのメリットとデメリットをご紹介します。

抗不安薬を使うメリット

即効性がある

抗不安薬を使うメリットはなんといっても即効性があるということです。

現在主流となっているのはベンゾジアゼピン系と呼ばれる種類の抗不安薬ですが、この薬は飲むと割とすぐに効果を実感することができます。

ベンゾジアゼピン系の中の抗不安薬にもいろいろと種類がありますが、どの薬も基本的に飲むとすぐに効果を実感することができます。

ですので不安を感じた時の頓服薬としてのみならず、継続する不安に対する効果も確かなものがあります。

この効果が確かであり、即効性があるというのが抗不安薬のメリットとして挙げられます。

不安を和らげ、心身を休みやすい状態にする

抗不安薬というのは、その名の通り、不安を和らげる効果のある薬です。

そのため、この薬を使うと、不安が和らぎ、心身が休みやすい状態になります。

うつ病を患ていると、どうしても不安な気持ちがわいてくることが多いです。

そして不安な気持ちの時は、そわそわしてなかなかしっかり休むことができません。

このような時に、抗不安薬を使うと不安が和らぎ、休みやすい状態を作ることができます。

眠気を促し、睡眠を取りやすくする

抗不安薬という薬は不安を和らげることを目的としていますが、一方で眠くなるという作用もあります。

これは、そもそも睡眠薬と抗不安薬は親戚のようなもので、作用プロセスも概ね同じため、当たり前と言えば当たり前の話です。

この眠気を誘う作用により、夜になると通常の眠気にプラスアルファで眠気を促してくれます。

結果としてよく眠れることにより、しっかりと休むことができるという効果も期待できます。

抗不安薬を使うデメリット

依存性が存在する

抗不安薬のデメリットとしては、まず依存性が挙げられます。

依存性とは、その薬を使い続けることによってその薬に依存してしまう状態のことを指します。

現在主流のベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、昔使われていた薬に比べると依存性は少ないと言われていますが、それでも長期にわたり使用すると、かなりの確率で依存性が発生します。

こうなってしまうと、やめようとしてもその薬がないとダメな状態になってしまい、薬をやめるにやめられないという状態に陥ってしまう場合があります。

耐性が存在する

また薬の耐性というのもデメリットの一つとして挙げられます。

薬の耐性とは、薬を継続して使うことによってだんだんとその薬から得られる効果が減っていくことを指します。

例えば、当初は1錠で十分であった薬も、耐性によって1錠では効果を感じなくなり、2錠を必要とするようになり、それに慣れるとさらにまた多くを必要とすると言った問題です。

こうなってしまうと、薬をやめるどころか、使っているうちに使用量がどんどん増えていってしまいます。

もちろん1つの薬には処方の上限がありますので、耐性の問題がひどくなってくると、さらに効果の強い薬に置き換え、そこでも耐性に多くの量を必要とするという状態になってしまう恐れがあります。

このように、依存性や耐性といった問題により、薬をやめにくくなるというのが抗不安薬の大きなデメリットとなります。

個人的な抗不安薬のデメリットに対する所感

ベンゾジアゼピン系抗不安薬の依存例はたくさんある

ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、依存性・耐性の問題があるということはよく知られています。

ネットを少し検索するだけで、ベンゾジアゼピン系の薬をやめられずに困っているという記述をいくらでも見つけることができます。

抗不安薬の依存性は経験したことがない

しかしながら、個人的には抗不安薬による依存性、耐性による問題は経験したことはありません。

基本的にベンゾジアゼピン系の薬というのは適切な使い方をしている限りにおいては安全性が高いと言われています。

そのため、医師の指示に従って使っている限りにおいてはそれほど問題になることは多くないのではないかというのが個人的な感想です。

睡眠薬では依存性に悩まされる

一方で、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬に関しては、過去に何度も、そして現在でも依存性に悩まされています。

何度もやめようとトライしましたが、どうしてもやめることができず、何年もの間使い続けています。

どうしても睡眠というのはセンンシティブな問題なので、その睡眠に効く薬をやめるというのは心理的なハードルが高く、なかなかやめることができないでいます。

この依存性は精神的にはかなり大きな影響を及ぼしますので、やはりベンゾジアゼピン系の薬は注意して使っていく必要があるのだと思います。

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