転職の際に休職歴がばれる3つの原因

夕焼けの空休職したことのある人が、転職の際に気になることの1つとして、過去の休職履歴はばれるのかということがあります。

採用する側にとって、公に休職歴を調べる方法はありませんが、場合によってはばれてしまうこともあります。

ここでは、転職の際に過去の休職歴がばれるパターンをご紹介します。

公に休職歴を調べられるものはない

まず、気になるのは、自分の今いる会社以外の場所で、休職歴を調べることができるのかどうかということです。

この点に関しては、公にその人の休職履歴を調べる方法はありません。

ですので基本的に転職先の会社が休職歴を直接調べる方法はないということになります。

ただし、中には身辺調査という形で転職先の会社が例えば興信所を使ってその人の身辺を調べるということがあります。

この場合には、自分の周りの人への聞き取り調査などにより、休職歴がばれてしまうことも考えられます。

昔は割と多くの企業で身辺調査は行われていたようですが、今ではほとんどの会社は行っていないようです(そもそも昨今では個人情報の扱いが大分変ってきています)

ですので、基本的に転職先の会社が直接的に休職歴を調べる方法はないと考えて差し支えないかと思います。

休職歴がばれる可能性のある3つの原因

基本的に転職先の会社が休職歴を調べる方法はないと申し上げましたが、場合によっては休職歴がばれてしまうことがあります。

ここではその典型的な3つの原因をご紹介します。

源泉徴収でばれる

転職をする際には、給料をいくらにするかの決定が行われます。

この給料を決める際に、前職の年収を参考にすることがあります。

この前職の年収は、口頭ベースで伝えれば済む場合もあるのですが、源泉徴収を見せることを求められることもあります。

そして、源泉徴収を見て、相手が明らかに年収が少ないことに気が付き、そこから休職歴がばれるということがあります。

また、新しい会社への入社が決まった後、税金の計算の為に源泉徴収の提出が求められます。

この際にも、明らかに収入が少ないことに対して不信感を持ち、休職歴がばれるということがあります。

ただし、税金の計算の為に源泉徴収を提出する際には、そもそも採用する担当者と税金の計算をする人や部署が違うことも多いため、このような場合には特に何事もなく源泉徴収が受理されます。

今の職場への連絡でばれる

割合としては多くないですが、転職の際に、先方の会社が現在勤めている会社に連絡する場合があります。

目的は、新たな社員候補が前の会社でどのような評価をされていたのかを知るためです。

正直転職希望者としては、転職しようとしていることもばれるし、休職していたこともばれる可能性があるので、迷惑極まりない話ですが、実際に実施している会社が存在します。

このようなことを行う会社は、少数精鋭で事業を行っている会社や外資系によく見られます。

個人情報保護の観点からもこのような行動はいかがなものかと思いますが、名刺に会社の連絡先が記載されている以上、やられてしまったら残念ながら止めようがありません。

中には、前の会社での評価を重視すると公言している会社もありますので、そのような会社は避けた方が無難かと思います。

健康保険組合への連絡でばれる

無事に新しい会社が決まり、転職したとします。

しかし、残念ながら転職して間もなく体調を崩してしまい、休職することになったとします。

休職する際には、健康保険組合から傷病手当金というものが支給されますので、収入をある程度カバーすることができます。

ただし、ここで問題が発生することがあります。

転職してあまりに早い段階で休職してしまうと、ひょっとして前職でも休職して傷病手当金をもらっていたのではないか?と疑われることがあります。

そして、その事実を確認するために、前職の会社の健康保険組合に問い合わせ、傷病手当金を受給している履歴があった場合に、そこから休職がばれるというものです。

なぜわざわざ前職の健康保険組合に問い合わせることがあるかというと、「同一傷病による2度目の傷病手当金の受給は認められていない」ため、今回の傷病がこれに該当するかどうかを確認するためです。

健康保険組合としては、もしこの事実が確認できれば、傷病手当金を支給する必要がなくなる(支出を減らすことができる)からです。

正直、前職の会社の組織へ連絡するという行為は個人情報の棄損も甚だしいと思いますが、現実的にはそのような行為が行われることがあるのが事実です。

もちろん全ての会社でこのような照合が行われるのではなく、会社によってやっていたりやっていなかったりするようです。

無事転職したにも関わらず、残念ながら休職してしまい、更に過去の休職履歴までばれるというのは踏んだり蹴ったりというほかありません。

このようなことを避けるには、まずはできるだけ万全の状態で転職に臨むということが大切ではないかと思います。

まとめ

以上、転職の際に休職履歴がばれるパターンをご紹介しました。

基本的に直接転職先の会社が休職歴を調べる方法はありませんが、

  • 源泉徴収の収入の額が少ない
  • 転職候補者の評価の一環として前職へ連絡する
  • 転職後まもなく休職してしまい、前職の健康保険組合への照合

という3つの経路で休職歴がばれてしまう可能性があります。

確率としては、1番目の源泉徴収が最もばれるリスクが高く、2番目の職場への連絡はあまりケースとしてはありません。

3番目の休職に関しては、休職しなければそもそもこのようなリスクは発生しないことになります。

実際のところ、休職歴がばれるかどうかは事前にはわからないため、そういう意味であまり気にしても仕方ないのかなと思います。

また、逆に、休職歴をオープンにして転職するという方法もあります。

この場合には、なんとなく後ろめたい気持ちを持たなくて済むという点ではポジティブですが、やはり休職はかなりネガティブに捉えられることが多いため、転職活動は苦戦することが予想されます。

やはりある程度安定した状態の時に転職するのがよいのではないかと個人的には思っています。

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