うつ病で休職したら転職を検討すべき4つの理由

癒しの空うつ病による休職というのは、大きなマイナスの影響を与えます。

この影響は、自分の健康のみならず、会社における立場や評価という点にも及びます。

率直に言って、うつ病により休職すると、無事復職を果たしたとしてもその後の会社生活というのはなかなか平穏には行きません。

どうしてもうつ病で休職したという過去が尾を引き、その後の自身のイメージを大きく変えてしまうためです。

ここでは、うつ病で休職した場合、転職を検討すべき4つの理由をご紹介します。

1、評価、給料が上がらない

うつ病による休職は人事評価に大きくマイナス

うつ病による休職というのは、人事評価にとても大きな影響を与えます。

うつ病を発症すること自体に、往々にして会社の責任もあると思うのですが、現実には会社が非を認めることはまずありません。

そして、人事評価も、うつ病になったのは全て自分のせいだと言わんばかりの低い評価がつけられます。

ここでの問題は、評価が低くなるということに加え、その後の評価の上昇が見込みにくいという点です。

評価も給料も上がらない

サラリーマンというのは往々にして減点方式で評価がなされます。

そして、うつ病により休職したという過去があると、精神的に問題があるとみなされ、その後も周りと遜色ない成果を上げているにもかかわらず、評価が全然上がらないということが往々にして発生します。

評価が上がらないということは、給料も上がらないということです。

そのため、自分の同期はもちろんのこと、後輩にも給料がどんどん抜かれていくことになります。

仕事の成果に基づくフェアーな評価の結果がこれであればまだ納得はできるのですが、休職の過去に引きずられ、評価や給料が上がらないというのは納得できるものではありません

2、評価に対するストレスが溜まる

正当な評価が得られないとストレスになる

上記のように、うつ病で休職をすると、その後の評価や給料に大きなマイナスの影響を与えます。

そして、仕事をきちんとしているにも関わらず、評価が上がらないという状態はとてもストレスが溜まります。

明らかに自分の方が経験があり、成果も出しているにも関わらず、給料が低く抑えられているのは明らかにフェアーではありません。

この理不尽な状態はストレスの元になり、精神的にも悪影響を与えます。

評価面談の度に傷つく

毎回評価面談の場で低い評価を言い渡され、嫌な思いをし、そのたびに会社を辞めたくなる気持ちに駆られます。

残念ながらこの状態から一発逆転するということが現実的には考えにくいため、その会社にいる限りにおいては継続的にストレスを感じることになります。

3、モチベーションが維持できない

頑張るモチベーションがなくなる

このように、仕事をしても評価をされない環境では、モチベーションを維持することが困難になります。

自分が成果を出そうが出すまいが低い評価しか付かないのであれば、頑張るのがあほらしくなってきます。

一方で、どうせ評価されないと思って手を抜きまくっていると、それはそれで怒られたりするので、なおさらたちの悪いことになります。

自分の成果が認められない、評価されない、給料が上がらないという状況の中で、モチベーションを維持し続けることは困難です。

時間の無駄

このような状態をずっと続けていくことは、貴重な時間を無駄にしているようなものです。

このような状態を続けるくらいなら、転職をして環境を変えてしまった方がよっぽど精神的にプラスになるのではないかと思います。

4、転職をすれば、休職した過去を白紙に戻せる

うつ病で休職すると、その会社における未来はほぼなくなりますが、転職をすれば話は別です。

というのは、転職してしまえば、それまでの評価は完全に白紙になるからです。

もちろん休職した事実も転職先の企業にはわかりません。

(まれに転職時に休職の過去がばれることがあります。その辺りの話については以下の記事をご参照ください)

参考記事:転職の際に休職歴がばれる3つの原因

つまり、転職すれば、これまでの過去とは関係なく、1からやり直すことができるのです。

この過去を白紙に戻せるというのは、あまり誇らしくない過去を持つ身としてはありがたいことこの上ないです。

実際に、転職をし、環境を変えることでうつ病の症状がよくなったという話は多く見聞きします。

今の環境に満足できず、不満やストレスを溜めている場合には、是非転職することをおすすめします。

世の中には本当にたくさんの職があります。

広い視野を持って外の世界を見てみるということも大切なことです。

転職は体調が安定してからの方がよい

転職のタイミング

今の環境に不満やストレスがある場合には、転職した方がよいと述べてきましたが、転職にはタイミングがあります。

うつ病により休職歴がある場合には、多かれ少なかれ、体調に不安を抱えている方が多いと思います。

まず、回復が不十分で、体力的にも精神的にも不安定な状態の場合には、転職は控えた方がよいです。

転職というのはある程度のパワーを必要とするものです。

なのである程度体調が安定した状態でないと、転職し、その後も健康に過ごすことは難しいと思われます。

もし復職直後であれば、まずは会社で働くということに体を慣らせていく必要があります。

そして、それなりに以前の状態に近づいた段階で、転職を検討するとよいかと思います。

復職後に転職活動するまでの期間

復職後に転職活動をするまでの期間の目安は個人差がありとても難しいところですが、私の経験では最低6か月は今の会社で過ごし、体調を整えた方がよいのではないかと思います。

復職直後というのは会社で働くということに慣れるのに大変なため、当初は転職どころの話ではなくなります。

ようやく仕事に慣れてきたと感じるのが早くて3か月、一般的には6か月程度です。

中には、1年以上かかる方もいますので、この辺りは自身の体調としっかり相談する必要があります。

休職中に転職するという手も

もしくは、休職中に転職をしてしまうという方法もあります。

会社にしてみると、休職中に転職活動をするなどけしからん!ということになりますが、どの職場で働くかを選択する権利は労働者にあるので、決して違法でもなんでもありません。

ただし、休職中に転職し、働くということのリハビリをしながら、新しい環境や仕事に慣れていくというのはとてもエネルギーがいることです。

そのため、この場合には休職中に相当のレベルまで体調を回復させていく必要があります。

まとめ

以上、うつ病で休職した場合には、転職を検討した方がよい理由を4つご紹介しました。

今一度記載すると、

  • 評価、給料が上がらない
  • 評価に対するストレスが溜まる
  • モチベーションが維持できない
  • 転職をすれば、休職した過去を白紙に戻せる

となります。

会社によって、また個々人の従前の評価によって、休職後の評価には差が出るとは思いますが、一般的に言って、相当な評価のダウンを余儀なくされます。

そして、将来にわたって、休職の事実が尾を引き、正当な評価を受けることが難しくなります。

このような環境においては、仕事へのモチベーションも上がりませんし、なにより働くことがバカバカしく思え、精神的にもよくありません。

転職をすることで、過去のネガティブな出来事が白紙に戻り、新たなスタートを切ることができます。

もちろん個々人の置かれた状況によって転職できる、できないという事由はあるかと思います。

ただ、個人的には不満が溜まり、モチベーションが下がっている状態であるのであれば、転職してしまった方が結果としてうまくいくケースの方が多いように思います。

なんとか今の状況を変えようと会社に働きかける方も見受けられますが、基本的に会社というものは1個人の意見や要望では変わりません。

それよりも、自身がより過ごしやすい環境に移ってしまった方がよっぽど楽です

是非不満を溜めながら埋もれていくよりも、新たな環境を模索していくことをおすすめします。

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