言わずと知れたベストセラー作家、百田尚樹さんが書いた自己啓発本の「鋼のメンタル」。
この本の中にメンタルを鍛えるヒントがないか探るため読んでみました。
百田さん自身が非常にメンタルが強いことで有名で、その背後にはどのような考えや哲学があるのか探ってみました。
ここでは、この「鋼のメンタル」を読んで感じたこと、考えたことなどをご紹介します。
「鋼のメンタル」
百田尚樹さんはあけすけな物言いで有名ですが、この本の中でもバシバシと厳しいことを言っています。
まず、メンタルは鍛えられるというのが持論としてあり、ではそのメンタルを鍛えるにはどうしたらよいかということが色々な観点から書かれています。
個人的にはメンタルの強さは生まれつきの部分が大きいのかなと思っているのですが、百田さんに言わせると鍛えられるもののようです。
むしろ、生まれつきだから仕方がないと逃げてしまうこと自体が、弱いメンタルだと言われてしまいそうな感じがします。
以下では、いくつか印象に残ったポイントとそれに対するコメントをご紹介します。
逃げるべき時にはしっかり逃げる
本当に嫌だと思えばとっとと逃げるのがいいのです。
辛い仕事を頑張るのは悪いことではありませんが そのために心を病んだり体調を崩したりするのは本末転倒です。
まさにその通りですね。
是非うまい逃げ方というのを習得したいものです。
うまくいかない時というのは、何とかして事態を好転させようと努力してしまうことが多々ありますが、そのような努力が必ずしも実を結ぶとは限りません。
むしろ、そのような時に、うまく逃げるということが大切なのではないかと思います。
「逃げる」というと聞こえが悪いようにも思えますが、自分に合った環境を選ぶ権利というのは誰にでもあるはずです。
そういう意味で、逃げるべき時にしっかり逃げるということも時には必要なのだと思います。
逃げる時は何もかもをほっぽり出す
逃げる時は何もかもをほっぽり出して逃げるのです。
人というのは、逃げようとしても色々な情報があったり、また後ろめたさを感じたりと、色々な理由をつけて逃げようとしないことがあります。
しかしながら、ここにも書いてある通り逃げるべき時というのは、何もかも捨ててしまってもいいのではないかと思います。
世の中には逃げたら負けだという美徳が一部にあるようですが、そんなものほっぽり出してやばい時はすぐに逃げるべきです。
他人の目を気にする人
他人の目を気にしすぎる人は周囲の人からはまさに他人の目ばかり気にしている人間と見られているのです。
これ目から鱗でしたが、確かにその通りだと思います。
人というのは他人の特性を敏感に察知しているものなので、とかく他人の目を気にしている人というのは、他人から見るとそのように見えるのだと思います。
つまり他人の目を気にしても良いことは何もないということになります。
自分独自の専門性の追求
自分の藪に張り付いていろ。
これは要するに、他の人と同じような仕事をするのではなく、我が道を突き進むことによって成功が訪れるということをいっています 。
人と同じような事をしていたら、結局他人と同じような成果しか上がりません。
もっとその上をいきたいのであれば、自分の道を開拓しろ、と言うある意味少し厳しめの言葉です。
確かに大きな成功を望む人にとっては必要な要素かもしれません。
年功序列がコテコテに染み付いた会社では通用しない考えかもしれませんが、起業をしたり、フリーランスで働いたり、また超実力主義の会社で働く場合には必要なことではないでしょうか。
他人に真似できない稀有な専門性を発揮することは、自分の人材価値を高め、将来生きやすくなることにもつながってくると思います。
最後に
いくつか本の内容と共に、コメントをご紹介しました。
ここで記載した内容は、ほんのごく1部であり、全体を通しては大変示唆に富む様々なメンタルに関する事項が、厳しくもとても鋭い切り口で述べられております。
メンタル鍛えるヒントが欲しい方は是非ご一読をお勧めします。