抗うつ薬と抗不安薬、睡眠薬の止める難しさの比較

空と緑精神の薬は、使用期間が長期にわたるほど止めるのが難しくなると言われています。

というのは、長期になればなるほど、その薬が体内にあることが当たり前となってしまい、やめる際の変化に対して体がついていきにくくなるためです。

一方で、抗うつ薬と抗不安薬、睡眠薬では、止める際の難易度が異なります。

ここでは、この3種類の薬について、止める難しさについての医者の見解と、私自身の経験をご紹介します。

医者の見解では抗うつ薬が難しい

抗うつ薬と抗不安薬、睡眠薬の止めにくさの比較

まず、医者の見解によると、抗うつ薬と抗不安薬、睡眠薬の止めにくさは以下の通りになります。

  1. 抗うつ薬
  2. 睡眠薬
  3. 抗不安薬

つまり、抗うつ薬が一番止めにくく、抗不安薬が(この3つの中では)一番止め易いということになります。

抗うつ薬が止めにくい2つの理由

医者の見解によると、抗うつ薬が止めにくい理由は以下の2つです。

  • 止めた後の離脱症状
  • 止めるとうつの症状がぶり返す

離脱症状については、抗うつ薬の種類によって発生頻度が異なります。

比較的離脱症状が起こり易いとして知られているのは、パキシルやサインバルタなどです。

また、リフレックスに関しても、眠れなくなるという意味での離脱症状が起こり易いです。

止めるとうつの症状がぶり返すということもままあります

抗うつ薬を止めてから体調が悪化した、やる気がでなくなった、不安感が強くなったといった声を良く聞きます。

このような理由から、抗うつ薬は止めにくいと言われています。

自分の見解では睡眠薬が難しい

私の見解は、医者の見解とは少し違います。

おそらく一般的な傾向としては医者の方が正しいと思いますが、私自身の経験では必ずしも抗うつ薬が一番止めにくいわけではありません。

以下が私がこれまでに経験した中で、止めにくかった順番です。

  1. 睡眠薬
  2. 抗うつ薬
  3. 抗不安薬

医者との見解との違いは、睡眠薬と抗うつ薬の順番の違いです。

私の経験では、睡眠薬が最も止めるのが難しいと感じており、実際に止める際には一番苦労してきました。

睡眠薬が止めにくい理由

睡眠薬が止めにくい理由はいたってシンプルで、止めるとよく眠れなくなってしまうためです。

もちろんいきなり睡眠薬を止めるのは無謀なので、徐々に量を減らしていき、最終的にゼロにするという手順で止めようとしていますが、それでも途中で睡眠に影響が出てしまうことがほとんどです。

そして、一度睡眠に影響が出てしまうと、その後の体調に影響してしまい、しばらくしんどい思いをすることもしばしばです。

また、睡眠のリズムというのはとても重要で、一度崩れてしまうと元に戻すのが大変です。

場合によってはリズムを元に戻すまでには週単位、もしくは月単位の時間が必要になります。

精神的な依存

精神の薬には、精神的に依存しやすいという負の特徴がありますが、睡眠薬ではその傾向がより顕著です。

仮に身体的に既に睡眠薬を必要としなくなっていなくても、精神的な依存心からなかなかやめづらいということがしばしばあります。

私自身も何度も経験していますが、

「睡眠薬を飲まないでちゃんと眠れるのだろうか」

「やはりまだ睡眠薬は必要なのではないのだろうか」

という気持ちが寝る時に沸き起こり、結果として良く眠れなくなるということが非常によくあります。

この精神的な依存は要は心の持ちようなのですが、この部分はコントロールが難しく、とても苦労しています。

睡眠薬をうまく止める方法は現在も試行錯誤しており、自分なりの最適解を模索中です。

抗うつ薬を止めるのは難しくない

抗うつ薬に関しては、止めるのに苦労をしたことはあまりありません。

そもそも効いている実感に乏しい薬なので、精神的な依存もほとんどなく、それほど躊躇なく止められることがほとんどです。

ただ1つ例外があります。

それはリフレックスという抗うつ薬を止める時です。

リフレックスを止めるのに苦労する

リフレックスは現在よく使われている抗うつ薬の1つですが、その副作用にはいささか癖があります。

具体的には、眠気と体重の増加と便秘といった副作用が出やすい薬です。

そして、止める際に問題になったのは眠気の副作用です。

この眠気の副作用は使っている時は睡眠を改善してくれるのでいいのですが、止める際には睡眠薬を止めるのと同様に睡眠に支障をきたしてしまい、とても苦労します。

つまりは既に述べた睡眠薬が止めにくい理由と同じ理由でリフレックスは止めるのが難しいのです。

そういった意味では、リフレックスに関しては睡眠薬という括りで止めるのが難しいと評価してもよいかもしれません。

なお、リフレックスを止める際に苦労し、そしてどのような対策して止めたかは以下の記事に記載していますのでご参考までにどうぞ。

参考記事:リフレックスを止める時に離脱症状で苦労した話

抗不安薬は気が付くと止めている

抗不安薬はあまり止めると意識してやめたことがありません。

気が付くと使わなくなっていたという場合がほとんどです。

抗不安薬を止めるまでの大まかな流れは以下のようになります。

体調が回復すると抗不安薬は邪魔になる

まず、状態が悪い時には抗不安薬はしっかり心身を休ませるために使います。

そして、体調が改善してくると、徐々に抗不安薬が邪魔になってきます。

邪魔になるというのは、活動をしようとしても無駄に眠くなってしまったり、また不必要なタイミングで寝てしまったりして抗不安薬が悪さをするという意味です。

このような状態になると、抗不安薬は自然に減らせます。

そして、そのうちに毎日使うのではなく、頓服として使うようになります。

時間とともに頓服として使う頻度も減っていき、気が付くとこのところずっと抗不安薬をつかってないなあという状態になります。

つまり気が付くと抗不安薬を止めているということになります。

このように、私の経験では抗不安薬を止めるのは難しくなく、気が付かずに止めていることが多いです。

まとめ

まとめると、医者の見解では抗うつ薬を止めるのは難しいのですが、私の経験では睡眠薬を止めるのが難しいという見解の相違があります。

ただ、この点に関しては個人差が大きいと思いますので、一概には言えない部分があります。

抗うつ薬をなかなか止められないという話はよく聞きますし、一方で睡眠薬を苦労することなく止められたという話もよく耳にします。

実際のところ、個人の体質や使用期間、実際に使っている薬によって影響は異なります

ですので、どの薬が止め易い/止めにくいと決めつけてしまうのではなく、自分に合った止め方を模索していくことが重要なのではないかと思います。

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