リフレックスはNaSSAというカテゴリーに属する抗うつ剤です。
現在の主要な抗うつ剤であるSSRI、SNRIと比べユニークな作用プロセスを持ち、そのためユニークな副作用を有することが特徴の一つです。
このユニークな副作用の一つに強烈な眠気があります。
この眠気の副作用は特に使い始めに強烈に作用するため、働きながら使い始める場合には注意が必要です。
リフレックスの副作用である初期の強烈な眠気
使い始めの3日は何もできない
リフレックスは副作用として使い始めに強烈な眠気を催します。
どのくらい強烈かというと、使い始めの3日間程度は眠気でほとんど何もすることができないくらいです。
朝は眠気でなかなか起きられず、また起きた後も鎮静作用が非常に強く働き、一日中ぼーっとしているような状態が続きます。
そのため、もし会社に行く前日にリフレックスを使い始めると、翌日は起きられずに会社に行けないか、もしくは行けたとしても頭がぼーっとしてほとんど仕事にならないという状態になるかと思います。
もちろん、副作用の現れ方には個人差があるのですが、リフレックスの眠気に関してはほぼ確実に現れ、それが3日続くか、1週間続くかといった期間の違いになるので、眠気の副作用は必ず現れると思っておいた方がよいです。
リフレックスを使い始めるのは連休前が無難
このようにリフレックスを使い始めると強烈な眠気に襲られるため、使い始めるのは長期休暇や三連休の初めなどが無難です。
ただし、3連休の前であっても、おそらく連休後はしばらく眠い状態が続きます。
もちろん当初よりは和らぐと思いますが、それでもなお眠いという状態はしばらく続くことが多いです。
使っていくうちにこの眠気の副作用は徐々に和らいではいくのですが、リフレックスを使い続けている限りにおいてはある程度は残り続けます。
完全に休養に入っている人にとってこのリフレックスの鎮静作用は、休息の質を高めるという意味でプラスに働くことがあります。
一方で、働いている人にとっては仕事への集中力がそがれるという意味で、注意をしていく必要があると思います。
働きながら使う抗うつ剤としては最適ではない
このように、リフレックスというのは眠気の副作用が強く、同時に鎮静作用も強いため、働きながら使うのは結構難しい抗うつ剤であるというのが個人的な感想です。
働いているときというのはそれなりに集中力を必要としますので、リフレックスの鎮静作用によって、ぼーっとしてしまうと集中力が削がれ、仕事のパフォーマンスが落ちてしまいます。
そのような状態を周りの人に見られてしまうこともあまり心証がよいことではありません。
また、眠気の副作用が強く出続けてしまうと、朝起きられないという状態が続き、遅刻してしまうリスクもそれなりにあります。
そういった意味で、リフレックスという抗うつ剤はあまり働きながら使うには適しておらず、あくまでしっかりと療養するときにその真価を発揮する抗うつ剤なのではないかと思います。
なお、休職中にリフレックスを使い始め、そのまま復職後も使い続けるという場合には、薬が体内で安定し、また副作用も相当程度低減されていると思われます。
このようなケースではそのまま使い続けても、それほど仕事に対する影響は気にしなくてもよいと思われます。
あくまで、働きながら使い始めるのにはそれなりのリスクがあるという話です。