リフレックスという抗うつ剤には、体重増加という副作用があります。
厳密にいうと、リフレックスには食欲を増す効果があるため、この効果により体重が増えることがあります。
体重増加が軽微であれば問題ないのですが、そうでない場合にはその程度によって問題となることもあります。
ここではリフレックスの副作用の食欲の増加により、体重が増し、メタボと診断された経験をご紹介します。
リフレックスの副作用で体重が増る
リフレックスの副作用で食べすぎる
リフレックスという抗うつ剤はとても食欲が増す薬です。
うつ病の初期には大抵食欲がない場合が多いので、この食欲を増すという副作用はプラスの意味で活躍してくれる場合があります。
しかしながら、ある程度状態が回復してくると逆に食べ過ぎてしまい、体重が増えて困るというデメリットが発生することがあります。
私もかつてリフレックスを使い始めの頃、食欲がとても増しました。
元々私は食事というものがあまり好きな方ではありませんでしたが、このリフレックスの食欲を増す作用は強力で、私でもかなり食欲が増しました。
食事をとるのが楽しくなり、それまでとは違った多くの量の食事を摂るようになりました。
あまりにも食欲が旺盛で、食べログなどで家の近くにある美味しいそうな店を探してわざわざ食べに行く、というようなことを行っている時期もありました。
不自然な体重の増え方
このように食欲に任せて食べ続けていると、当然体重が増えてきます。
しかも薬によってもたらされた不自然な食欲の増加のため、この手の体重増加というのは歪な形での増加になります。
具体的には、腹だけがやたらと太るというのが私の体重増加の仕方でした。
おそらく腹の部分に脂肪がたくさん溜まっていたのだと思います。
それまでに着ていた服も、腹回りだけが太ってきたせいで、着られなくなったり、着られたとしてもパンパンでボタンが飛んでしまうのではないかという状態でした。
人間ドックでメタボと診断される
そしてある時人間ドックを受けたところ、脂肪分が多くメタボリックシンドロームと診断され、注意喚起がなされてしまいました。
私は元々身長約180cm、体重65kg程度でしたが、この時の人間ドックでは体重が72kgとなっていました。
元々やせ形であったため、この程度の体重の増加は大したことに思えないかもしれません。
実際身長180cm、体重72kgというのは、至って標準的なバランスです。
しかし、ここでの問題は、その体重の増え方の中身です。
あまりに急に体重が増えたため、その大部分がおそらく腹回りの脂肪であったというのは前述の通りです。
実際に鏡で自分の姿を見ると、他の部分は痩せているにもかかわらず、腹回りだけがぷっくりしており、明らかに不自然な形でした。
このような太り方だったため、メタボリックシンドロームと診断されるのも当然と言えば当然かもしれません。
運動できればもう少しましだった可能性
もしこの時、運動などをしっかりと行えれば健康的な体重の増え方にすることができたのかもしれません。
しかしながら当時は、まだまだうつ病の療養中で、活発な運動をする余力などありませんでした。
そのため、食べたら食べた分だけ脂肪として腹に溜まり、不自然な体形へと変身していってしまいました。
リフレックスの食欲を増す効果は強烈
このように、リフレックスの体重増加の効果はかなり強烈だと言えます。
リフレックスを使っている時は、体重が増えることはあっても減ることはほとんどありませんでした。
その後、リフレックスを辞めた時は速やかに食欲も元に戻り、体重も以前と同等まで落ちました。
この逆の効果にも正直驚かされました。
みるみる体重が減っていくので、リフレックスを戻した方がいいのではないかと思ったほどです(結局戻しませんでしたが)
今振り返ってみても、あの頃のリフレックスの副作用による食欲増加というのはとても凄まじいものであったという風に感じます。