睡眠薬の強さの比較(作用時間別ランキング)

癒しの空世の中には様々な睡眠薬が存在しますが、その作用時間の長さ、睡眠作用の強さも様々です。

ここでは使ったり見聞きしてきた睡眠薬の中で、作用時間別に睡眠作用の強さを比較してみます。

睡眠薬の強さの比較(作用時間別)

超短期作用型の比較

超短期型の睡眠薬とは作用時間がおおむね5時間以内の睡眠薬です。

このカテゴリーでは以下の5つの睡眠薬が対象です。

これらの薬は作用経路の違いで3つに分類することができます。

ロゼレムはメラトニン受動型、ハルシオンはベンゾジアゼピン系、マイスリー、アモバン、ルネスタは非ベンゾジアゼピン系に属し、それぞれ作用プロセスが異なります。

これらの中では、まずロゼレムが一番弱いです。

この睡眠薬は使ってもほんのり眠くなる程度で、本格的な睡眠障害には向きません。

どちらかというと、健康な人が一時的に睡眠が乱れたり、それほど重くない睡眠障害の方が使うような薬です。

ハルシオンとマイスリー、アモバン、ルネスタはいずれも効果には定評のある睡眠薬です。

私の使った印象ではあまり強さに違いは感じませんでしたが(長さはルネスタが長めに効きます)、一般的にはハルシオンがこの中では強いと言われています。

なお副作用という点では、ハルシオンより、より新しいカテゴリーのマイスリーやアモバン、ルネスタの方が少ないと言われています。

以上まとめると、このカテゴリーの睡眠薬の強さの比較は以下になります。

1位:ハルシオン

2位:アモバン

2位:ルネスタ

2位:マイスリー

5位:ロゼレム

ハルシオンが一番強く、アモバン、ルネスタ、マイスリーはほぼ一緒、ロゼレムが一番弱いという結果になります。

短期~中期作用型の比較

このカテゴリーの睡眠薬の作用時間はおおむね5時間から10時間程度です。

このカテゴリーでの対象の睡眠薬は以下の5つです。

この4つは、まず強い睡眠薬と標準的な睡眠薬に分けられます。

強い方に属するのはロヒプノールとデパス、標準的な方はレンドルミンとエバミールです。

レンドルミンとエバミール

後者のレンドルミンとエバミールでは、概ね同等の強さです。

レンドルミンはかなり評価の割れる睡眠薬で、よく効くという人もいれば、全然効かないという人もいて、個人差が激しいようです。

私の経験では、レンドルミンを使い始めた当初はよく効きましたが、睡眠薬を長く使うにつれレンドルミンでは十分な睡眠を取ることができなくなっていきましたので、耐性の問題も背景にはあるのではと考えています。

また、エバミールに関しても、睡眠障害が強い時にはほとんど効果がありませんでした。

デパスとロヒプノール

前者のデパスとロヒプノールではどちらも強いと感じましたが、より作用時間が長く、中途覚醒にも有効であったロヒプノールの方が総合的には強いという印象です。

巷では、ベンゾジアゼピン系最強の睡眠薬はロヒプノールであるということがしばしばいわれているようです。

確かに使ってみた時も、他のベンゾジアゼピン系の睡眠薬に比べ、ロヒプノールは頭1つ抜けた強さがあるという印象を受けました。

ベルソムラ

また、ベルソムラは他の4つの睡眠薬とは全く異なる作用プロセスを持つため、単純比較は難しいのですが、強さとしては標準的な部類と言われています。

以上をまとめると、このカテゴリーの強さの比較は以下のようになります。

1位:ロヒプノール

2位:デパス

3位:ロラメット

3位:レンドルミン

3位:ベルソムラ

ロヒプノールが一番強いという結果になります。

長期作用型の睡眠薬

このカテゴリーでは、純粋な睡眠薬ではありませんが、睡眠作用のある薬を対象とします。

それは以下の2つになります。

リボトリール

リボトリールは抗てんかん薬や抗不安薬と呼ばれることも多く、多様な効果を持つことから色々な使い方をされる薬ですが、確かな睡眠作用も持ち合わせています。

ただし難点は作用時間が長いため、翌日まで睡眠作用を持ち越してしまう点です。

働いている時には、リボトリールを使うと翌日昼過ぎくらいまで眠い状態が続き、苦労した覚えがあります。

リフレックス

一方のリフレックスは抗うつ剤ですが、副作用として現れる強烈な眠気が有名でもあります。

個人的な印象でも両方とも強烈な睡眠作用を持つ薬なのですが、睡眠にアプローチするプロセスが違うためなかなか単純な比較は難しいです。

しかしながらあえて言えば、リフレックスの方が眠りの質も深く、より強烈な睡眠作用を持つという感想を個人的には持っています。

特にリフレックスの使い始めの頃に訪れる眠気というのは、おそらく全ての薬の中でも最強ではないでしょうか。

まとめると、このカテゴリーの強さの比較は以下のようになります。

1位:リフレックス

2位:リボトリール

全てのカテゴリーではリフレックスが一番強い

上記の作用時間というカテゴリーを無視した場合、どの薬が一番睡眠作用が強いかと言うと個人的にはリフレックスが一番だと思います。

率直に言って、リフレックスという薬は抗うつ剤というカテゴリーにもかかわらず、睡眠作用が強すぎるというのが個人的な印象です。

睡眠作用が強すぎてリフレックスから脱落してしまうというのもよく聞く話です。

また、リフレックスをやめる際は、睡眠作用もなくなってしまうためなかなか寝られなくなりとても苦労した経験があります。

関連記事:リフレックス(レメロン)を止める時にとても苦労した話

抗うつ作用としての離脱症状はないのですが、睡眠作用がなくなることが大きなボトルネックとなってしまうのです。

純粋な睡眠薬ではない薬が睡眠作用の強さで一番になってしまうところに精神科の薬の難しさを感じてしまいます。

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