うつ病における入院治療の種類とメリット、デメリット

空と海かつてうつ病により、一時入院していた時期がありました。

ここでは実際に入院した経験を踏まえ、入院治療のメリット、デメリットやどのような人が入院治療に向いているのかご紹介します。

強制入院と任意入院

一般的に入院といっても、強制入院と任意入院の2種類があります。

強制入院

強制入院とは、医師が危険と判断し、強制的に入院されることをいいます。

この場合、基本的に患者の意思が尊重されることはありません(そもそも冷静な判断ができない状態と思われます)

強制入院の場合、閉鎖病練(患者の自由があまりない病棟)への入院が多いようです。

任意入院

任意入院とは、医師と患者が話し合い、入院する場合をいいます(つまり両者の合意のもとでの入院)

任意入院の場合は、解放病練への入院(患者の自由がある程度尊重され、病院への出入りもし申告すれば可能)が多いようです。

私の場合はこちらの任意入院でしたが、症状のしんどさに加え、なかなか家では休めないという事情もあっため、そのような形をとることになりました。

これより先は、私の経験した任意入院についての話になります。

うつ病における入院治療のメリット、デメリット

メリット

メリットは何といっても療養に専念できることでしょう。

食事は毎日3食勝手に出てきます。

部屋の掃除もやってくれます。

そのため、ひたすら枯渇したエネルギーを蓄えることに注力できます。

発作などの緊急事態があってもボタンを押せばすぐ看護師が来てくれます。

何といっても保護された環境にあるという安心感が最大のメリットといえそうです。

デメリット

デメリットは自由が制限されること、日々の生活に干渉されることでしょうか。

入院治療においては基本的に規則正しい生活をすることが奨励されているため、疲れていてずっと寝ていたいというときも強制的に起こされてしまう時があります。

また、問診や回診も毎日定期的に行われるため、体調の悪いときはけっこうしんどいです。

いろいろ話を聞いてもらいたいという人にとってはいい機会なのかもしれませんが、とにかく休んでいたいという人にとっては面倒に感じることが多いです(私の場合はそうでした)

少し体調がよく、日光浴をしようと思ったときも、勝手に外出はできず、必ず許可をとる必要があります。

管理・保護されている安心感に対し、その管理体制が時としてデメリットになるというのが個人的な感想です。

入院向く人、向かない人

以上を踏まえて、入院に向く人は以下のような人でしょうか

  • 症状が重く、自分で日々の生活をやり過ごすことが困難
  • 生活をサポートしてくれる人がいない
  • 管理された体制で安心感を得たい
  • とにかく何もせずひたすら休みたい

一方で入院治療に向かいない人は以下のような人だと思われます。

  • 人から干渉されるのが好きではない
  • とにかく放っとおいてほしい、自力でなんとかしたい
  • 日々の生活はなんとか自分でやり過ごすことができる

入院で劇的に回復する人もいれば、合わずにすぐに退院してしまう人もいます。

そのため、入院を検討される場合は、管理され、手厚いサポートが受けられる場所を自分が本当に必要としているのかどうかを事前に考えることをお勧めします。

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