うつ病で休職、退職することによるメリットとデメリットまとめ

リラックスうつ病を発症した場合、ストレスから離れ、しっかりと休むというのが一般的な治療方法です。

しかしながら、もちろん会社を休職、退職する場合には、メリットもあればデメリットもあります。

ここではうつ病により会社を休職、退職することによるメリット、デメリットをご紹介します。

休職、退職することのメリット

1、しっかりと休息をとることができる

職場を一旦離れることにより、しっかりとした療養を行うことができます。

特に、職場がストレスになっている場合にはなおさらです。

よく言われるように、うつ病の治療において最も大切なのは休息です。

そのため職場を離れてしっかり休むことにより、回復のスピードを上げることができます。

結果として、しっかり休んだ方が早く回復する確率が高まります。

2、これまでの生き方や働き方を考え直すきっかけになる

一旦職場を離れ、しっかりと休むことで、なぜうつ病になってしまったのか、その原因となるこれまでの生き方働き方を考え直すきっかけとなることがあります。

これまでの仕事を本当に今後も続けていっていいのか、それとも別の生き方の方がいいのか、自己分析をしながら今後の人生を考える契機となります。

中にはうつ病からの回復を通じて、うつ病になってよかったという人もいます。

そのような人は、おそらくうつ病をきっかけとして自分の生き方や働き方を考え直し、より自分に合った人生を見つけることができた人なのだと思います。

休職、退職するデメリット

1、キャリアに悪影響を与える

うつ病で休職をすると、当然のことながらその会社におけるキャリアに悪影響を与えます。

率直に言って一度うつ病というレッテルを貼られてしまうと、その会社で大きく出世することは難しくなります。

またその後の昇進・昇格についても他の人に比べてかなり厳しい評価となる場合が多いです。

うつ病から復帰後、他の人と比べて遜色なく働けるようになっているのに、評価の面では長きにわたって報われないということはよく聞きます。

これは仕事へのモチベーションにも関わる事なのでゆゆしき問題だと思います。

退職をする場合には、再度働くためには新しい職場を探す必要があります。

そして、一般的には職歴に空白があると採用されにくくなるという現実があります。

このように、その後のキャリアに悪影響を与えるという点がデメリットとして挙げられます。

2、金銭的な問題が発生する

うつ病で休職した場合、多くの会社のではしかるべき手続きを踏めば、傷病手当金というものが支給されます。

この傷病手当金というのは健康保険組合の制度で、これまでの給与の7割程度を休職期間中に支払ってくれるという制度です。

休職者にとってとてもありがたい制度ではあるのですが、それでもやはり収入が減るという点では日々の暮らしにネガティブな影響を及ぼします。

また健康保険に入っていない場合には、こうした手当てを受けることが出来ません。

退職した場合には、失業手当というものが存在しますが、期間がそれほど長くなく(勤続年数などにより異なる)かつもちろん支給額も給与より少ないため、経済的には厳しくなります。

やはり金銭面での問題というのはデメリットの一つとして挙げられます。

3、休むこと自体がストレスになる場合がある

うつ病になる人というのは、往々にして真面目な人が多いです。

そのため休んでいても、本当にこんなに会社を休んでしまっていいのかと焦ってしまい、休むこと自体をストレスに感じてしまう場合があります。

こうした気持ちはうつ病の症状の一つでもあるのですが、やはり社会から取り残されているというのは気持ちのいいものではありません。

上手く気持ちを切り替えられればいいのですが、なかなかそう簡単なものでもなく、やはり休むこと自体がストレスになってしまうという場合もあるというのもデメリットとして挙げられます。

4、復職・社会復帰の際に多大な苦労をする場合がある

一度長期間休んで再び職場に復帰するというのは、多大な労力を必要とすることです。

一度休息することに慣れてしまった体を仕事モードに戻すというのは、一長一短ではいかず、ある程度の時間をかけながら徐々に慣らしていく必要があります。

また、退職して新しい職場で働く場合には、環境に適応するために多くのエネルギーを必要とします。

こうした苦労を必要とするというのもデメリットの一つとして挙げられます。

最後に

休むことの最大のメリットはなんといってもしっかりとした休息がとれることだと思います。

よく言われるように、うつ病の治療においては早期にしっかりで休むことがとても重要な要素となります。

一方で、休職・退職することには様々なデメリットも存在します。

ですので、休職・退職をする際にはこれらのメリット、デメリットを勘案する必要があります。

ただ、個人的にはやはり早期にしっかり休むという選択をした方が、長期的には良い結果になる場合が多いのではないかと思います。

キャリアや金銭面に関しては、うつ病の方にとってはかなりの足かせとなっている場合が多いので、この辺りについては今後何らかの社会的な手当が行われることを期待しています。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
こちらも読まれています
こちらも読まれています
コメントの入力は終了しました。