うつ病を抱えながら働く際に心がけること。仕事を続けていくために

うつからの回復うつ病を抱えながら働くということは、普通の人よりハンデを負って働くようなものです。

そのため、働く際にはいろいろと留意した方がよいこと、留意すべきことがあります。

ここでは、うつ病を抱えながら働く際の心構えをご紹介します。

1、無理をしない(無理をし過ぎない)

さんざん言われ尽くしていることではありますが、とにもかくにもまずは無理をしないことです。

そもそもうつ病という病は無理をすることから発症します。

そのため、仕事において再度無理をしてしまうと、体調を悪化させるリスクを負うことになります。

人がいいと、どうしても他の人から頼まれた仕事などは、できるだけ断らずに引き受けようとしてしまいます。

しかしながら、その結果無理をしてしまい、体調を崩してしまったら本末転倒です。

もちろん周りと協力しながら仕事を進めていくことは大切ですが、それ以上に自分の体調を管理することの方が大切です。

くれぐれもこの辺りの優先順位はしっかりと意識していく必要があります。

一方で、仕事をしている以上は全く無理をしないというのは現実的に難しいことです。

ですので、無理をしないことを基本としつつ、いざというときも無理をし過ぎないということがとても大切です。

自分の無理のラインを把握し、常にそのラインを超えないようにうまくコントロールしていくことが重要なことではないかと思います。

2、こまめに休む

疲れというのは、自分で正確に認識できるものではありません。

大丈夫だと思っていても、ある時急に疲れがどっと出るということも多々あります。

まして、うつ病を患っているととても疲れやすい体になっています。

そのため、自分が疲れていると感じているか否かに関わらず、こまめに休むことが大切です。

人というのは自分が疲れていると感じるときは普通休もうと思いますが、そう感じない時はなかなか休もうとしません。

そして疲れがある臨界点を超えた途端に急に辛くなるということがままあります。

このようなことを避けるためにも、疲れていると感じているか否かに関わらずこまめに休憩をとることをおすすめします。

3、その日のうちに疲れを取る

うつ病を抱えながら働いているととても疲れます。

健康な人にはなかなかわからないかもしれませんが、1日働くとどっと疲れ、帰宅後しばらくベッドに横になることもしばしばです。

このような疲れを溜めたままにしてしまうと、日を追うごとにどんどん疲れが溜まり、しまいには動けなくなってしまいます。

このような事態に陥らないようにするためには、その日の疲れをできる限りその日の内に取ることです。

疲れが溜まったら、帰宅後はできる限り休息しエネルギーの回復に努めましょう。

疲れているけど見たいテレビがあるから少し無理してでも見ようかな、などという過ごし方をしていると、どこかでエネルギーが続かなくなり、会社を休んでしまう事態に陥る可能性があります。

継続して働き続けるために、とにかくその日の疲れはできる限りその日のうちに取るということを心がけましょう。

4、仕事や悩みを抱えこまない

これとても大切だと思います。

仕事や悩みを一人で抱え込んでしまうと、心身共に負担を掛け、かなりの確率で体調を悪化させてしまいます。

仕事が過剰な時は上司に相談し、悩みがあるときはできる限り誰かに相談するようにしましょう。

抱え込んでいること自体に周りが気づいていないということも多々あるので、まずは抱え込んでいるということを伝えることが大切です。

また、伝えるだけでも心身への負担が軽くなることがあります。

これどうしよう、誰かに相談した方がいいかなというようなときは、迷っていること自体がエネルギーを消耗させてしまうので、素早く対応した方が結果として良い方向に向くことが多いと思います。

また、日頃から相談しやすい人をつくっておくと、いざというときとても助けになります。

5、上司とのコミュニケーション

サラリーマンの宿命のようなものですが、上司によって居心地の良さ、仕事のしやすさがかなり変わります。

ただ、どのような場合でも言えるのは、上司とのコミュニケーションはとても大切だということです。

適切なコミュニケーションがとれていれば、心地よく仕事でできる一方、コミュニケーションがいまいちだととても仕事はやりにくくなります。

相性の問題もあり一概に言えない部分もありますが、上司との円滑なコミュニケーションはうつ病というハンデを抱えながら働くうえでとても重要な要素だと思います。

まとめ

以上、うつ病を抱えながらもうまく働いていくための心構えをご紹介しました。

今一度まとめると、

  1. 無理をしない(無理をし過ぎない)
  2. こまめに休む
  3. その日のうちに疲れを取る
  4. 仕事や悩みを抱えこまない
  5. 上司とのコミュニケーション

となります。

端的に言ってしまえば、しっかりと疲労のマネジメントをし、上司をはじめとした周りとのコミュニケーションを円滑にしておくことが、働き続けるためのポイントではないかと思います。

また、うつ病を抱えながら働くことは大変ですが、その大変さは自分の体調及び働く環境に大きく依存します。

自分の体調が比較的よく働く環境にも恵まれていればそれほど負担なく働けるかもしれません。

一方で、自分の体調が悪かったり、働く環境に恵まれない場合にはかなり大変な思いをしながら働くことにもなりかねません。

いずれにせよ、できるだけ心地よく働くために心がけることは、できるだけ無理をせず、こまめに休み、できるだけその日のうちに疲れを取り、周りとのコミュニケーション(特に上司)を円滑にとるということに尽きるのではないかと思います。

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