大卒で無職になる2つのパターンと挫折から立ち直るために大切なこと

空と雲大学卒業後も、無職になる人は一定数います。

また、就職しても、約3割の人は3年以内に会社を辞めると言われています。

そんな無職の人の就労支援するNPOの1つが、NPO法人「育て上げ」ネットです。

このNPOの著書に「大卒だって無職になる」という本があります。

ここでは、この本を読んで感じたこと、考えたことなどをご紹介します。

内容は、大卒で無職になるパターンと、挫折から立ち直るために必要なことの2本立てになります。

大卒で無職になる2つのパターン

著者はNPO法人「育て上げ」ネット理事長の工藤啓さんです。

このNPOでは主に若者の就労支援を行っており、本書ではその中で大卒で無職になった人を取り上げています。

本書によると、大卒で無職になる人は、大きく分けて以下の2パターンあります。

  1. 就職活動がうまくいかず、そのまま卒業してしまった人
  2. 一度は就職したものの、勤めていた会社で挫折してしまい、その後無職となってしまった人

就職活動がうまくいかず、そのまま卒業してしまった人

これは、就職活動で何社も面接を受けたものの、なかなか内定をもらえず、次第に精神的に追いやられてしまい、就職をあきらめてしまったというパターンです。

特に就職氷河期と呼ばれる時期に就職活動をした人に多いパターンです。

自分の能力や人柄とは関係ない外部要因で就職のハードルが変わってしまうというのは、なんともやりきれない気持ちになります。

そして、就職活動というのはとても精神的に消耗し、また落ちるたびに人格を否定されたような気持ちにもなってしまうため、ここで脱落してしまう人が一定数いることは想像に難しくありません。

一度は就職したものの、勤めていた会社で挫折してしまい、その後無職となってしまった人

こちらに関しては、就職した会社があわず、そこでつらい経験をするうちに仕事に対してネガティブになってしまい、退職しその後、働けなくなるというパターン。

新卒で就職した会社というのは、その人にとって会社人生の全てになるため(その会社しか知らないという意味で)、そこでうまくいかず挫折してしまうことで、その後働けなくなってしまうというのも理解ができる気がします。

この挫折には、主に人間関係によるものと仕事によるものとに分かれます。

人間関係による挫折

人間関係的な部分に関しては会社に入ってみないとわからないため、就職にあたってはギャンブル的な要素を含んでいます。

また、同じ会社でも部署によって人間関係は大分変ってくるため、ここにも運の要素が多分に入ってきます。

この人間関係による挫折はとても多いと思われますが、実際には運による部分がかなり多いため、なんともやるせない気持ちになってしまいます。

いきなりパワハラ上司などに当たってしまった場合などは目も当てられません。

もちろん、どんな人間関係の中でもみんなから愛されるようなキャラクターを持った人は、とてもラッキーだと思います(親に感謝しましょう)

多くの人にとっては、自分にとっていい人間関係、悪い人間関係というのがあるため、ある一定の割合で人間関係で挫折してしまう人がいるのは致し方ないことなのではないかと思います。

仕事による挫折

仕事による挫折で真っ先に思い浮かぶのは過労です。

過労というのはダイレクトに心身に悪影響を及ぼすため、新卒でそのような会社に入ってしまった人は運がなかったと言えます。

また、過労ではなくても、仕事の内容が合わないということも多々あります。

このような場合、「石の上にも3年」などとよく言われますが、個人的には合わないと感じたらすぐに辞めてしまうことをお勧めします。

というのは、やはり自分が直感的に嫌と感じるものはずっと嫌だし、世の中にはいろいろな仕事があるし、そして職を変えるのであれば若ければ若いほどいいからです。

そういった意味で、仕事が合わない場合にも挫折は挫折なのですが、合わないことが分かったという意味においてはポジティブに捉えてもいいのではないかと思います。

挫折からの立ち直り

多くの人が経験しているように、人生には挫折というものがつきものです。

個人的には多かれ少なかれ人生に挫折は避けられないものなのではないかと感じています。

ただそこで重要なのは、その挫折からどのように立ち直るかということなのではないかと思います。

この点に関し、本書の中では以下のように述べられています。

つまずいてしまった若者が立ち直っていくとき、人とのつながりが大きな役割を果たす。

私も同感で、挫折からの立ち直るには、本人の回復も必要ですが、それと同じように人とのつながりによって周囲の力を借りて立ち直っていくものではないかという気がしています。

人とのつながりによって、自分は一人でないということを実感でき、そして社会の一員であるということを自覚することができます。

この人とのつながりというのは、挫折からの立ち直りのみならず、人生において最も大切なものではないかと思います。

家族とのつながり、友人とのつながり、同僚とのつながり、ネットでのつながり・・・。

つながりには様々な形がありますが、どれもとても大切なものだと思います。

そして、最後には以下のように述べられています。

そのためには、普段から自分と他者を大切にして生きていくことだ

常日頃から、人とのつながりを大切にするということは、周り周って自分にも返ってくるのではないかと思います。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
こちらも読まれています
こちらも読まれています
コメントの入力は終了しました。