【2017年版】よく使われている抗不安薬(精神安定剤)ランキング

空と雲

抗不安薬とは、精神安定剤とも呼ばれ、不安や焦燥感などを和らげ、精神を安定させる効果を持つ薬です。

この抗不安薬が処方されたときに、

「どんな抗不安薬がよく使われているのだろうか?」

「自分の使っている抗不安薬はよく使われているものなのだろうか?」

と疑問に思うことがあります。

そこで、このような疑問に答えるため、抗不安薬の使用状況に関するアンケート調査を行い、どの抗不安薬がよく使われているかを調べてみました。

ここではこのアンケート調査の結果による、よく使われている抗不安薬(精神安定剤)ランキングをご紹介します。

調査対象の抗不安薬(精神安定剤)

調査対象とした抗不安薬は以下の通りです。

なお、全ての抗不安薬を対象とするのではなく、ある程度使われていると思われる抗不安薬に絞ってアンケート調査を行っています。

短時間型(作用時間約5時間以内)

中時間型(作用時間5時間~10時間程度)

長時間型(作用時間10時間~24時間程度)

超長時間型(作用時間24時間以上)

よく使われている抗不安薬(精神安定剤)ランキング

アンケート調査により判明した、よく使われている抗不安薬ランキングは以下のようになります。

順位 抗不安薬 得票率
1位 デパス 25%
2位 ソラナックス、コンスタン 18%
3位 ワイパックス、ユーパン 14%
4位 レキソタン、セニラン 14%
5位 メイラックス 10%
6位 リボトリール、ランドセン 6%
7位 セルシン、ホリゾン 5%
8位 セパゾン 3%
9位 リーゼ 3%
10位 グランダキシン 1%

(全得票数311)

  ランキングへのコメント

1位:デパス

やっぱりとてもよく使われているデパス。

日本で最も有名な抗不安薬といってしまっても過言ではありません。

実に投票していただいた方の4人に1人が使っていることになります。

とてもキレが良く、すぐに効果を実感でき、また多少の抗うつ作用も持ち合わせている抗不安薬。

そして睡眠作用も強いため、睡眠薬としてもよく使われる薬です。

内科でもよく眠れないというと、このデパスが処方されることがあります。

効果が実感しやすい一方、頼りすぎてしまうと依存性や離脱症状が問題にもなりやすい抗不安薬です

デパスは今回の調査のみならず、長年にわたって最も使われている抗不安薬だと思われます。

抗不安薬はここ数十年ずっとベンゾジアゼピン系が主流であり続けているので、今後もしばらくデパスの人気は衰えないのではないかと思われます

2位:ソラナックス、コンスタン

少し意外なことに、ソラナックスが2位という結果でした(個人的に2位はワイパックスかレキソタンと予想していました)。

抗不安薬としては、中程度の作用時間で強さも中程度とまさに普通を地で行くような抗不安薬。

そういった意味では使いやすい抗不安薬ともいえます。

一方で、依存性や離脱症状には注意が必要な抗不安薬でもあります(これはソラナックスのみならず、抗不安薬と睡眠薬全般にも言えることですが)

使った感触としては、3位のワイパックスととても似ていると個人的には感じます。

3位:ワイパックス

こちらも抗不安薬の王道とも呼べるワイパックスがやはり上位に登場。

日常的に使う抗不安薬としてのみならず、頓服としてもよく使われる薬です。

私も頓服としてはこのワイパックスを最も多く使っている気がします。

ワイパックスもキレのよい抗不安薬で、使うと速やかに抗不安作用が現れ、頭がぼーっとし、同時に眠くなってきます。

そして4~6時間程度で速やかに効果が去っていきます。

とても効果の実感しやすく、頓服としても優れた抗不安薬だと思います。

4位:レキソタン、セニラン

こちらも効果のキレの良いレキソタンが上位にランクイン。

確かな抗不安作用を持つ一方で、強さの割に比較的眠くなりにくいという特徴があります。

そのため、働いている人や日中に寝たくない人にわりと合っている抗不安薬です(個人的にはそれでも結構眠くなりますが)

この1位から4位までは全てキレの良い抗不安薬が並んでいます。

やはり効果の実感しやすい抗不安薬は人気が高いようです。

5位:メイラックス

超長時間型の代表的な抗不安薬であるメイラックス。

超長時間型という名に恥じず、服用すると効果が1日以上続きます。

効果のキレはよくありませんが、何となく頭がぼーっとした状態がずっと続くような抗不安薬です。

突発的な不安ではなく、漠然と続く長い不安や、日中に心身を休みやすい状態にするのに重宝する抗不安薬です。

また、その安全性には定評があり、抗不安薬をやめる際にはメイラックスに置き換えてから徐々に量を減らしていくという方法もよくとられます。

6位:リボトリール、ランドセン

思いのほかよく使われていたリボトリール。

リボトリールは抗不安薬というカテゴリーに入れていますが、抗てんかん薬としててんかんの治療に使われたり、また、むずむず足症候群に使われたりと、とても守備範囲の広い薬です。

抗不安薬として脳内のGABAに作用して不安を和らげるのみならず、身体にも作用し、けいれんを抑えるような効果もあるため、不安と動悸が併存しているような状況では重宝します。

また、確かな睡眠作用もあるため、睡眠薬として使われることもあります。

このようにリボトリールという薬は多様な機能を持っており、抗不安薬の中では異色の存在とも呼べる薬です。

抗不安薬としてのみならず、その他の様々な使われ方も合算すると、このように上位に入ってくるということなのかもしれません。

7位:セルシン、ホリゾン

かつては抗不安薬の代表的な存在であったセルシン/ホリゾン。

7位に入ってくるあたりに、未だに一定数使われ続けている形跡が見て取れます。

発売は1964年と非常に古く、80年代頃までは抗不安薬の主力として活躍していました。

しかしながら、その後はデパスなどのキレが良く効果の実感しやすい抗不安薬の登場により、徐々に使われる頻度は減っていったようです。

効果としてはマイルドにじわじわと効くような感じの抗不安薬で、一度服用すると1日中ぼーっとしたような感じになります。

キレは良くないのですが、一方でマイルドに長時間作用する薬ですので、依存性や離脱症状の問題などは比較的起こりにくいという特徴もあります。

8位:セパゾン

1974年に発売された、こちらも歴史のある抗不安薬。

かつてはそれなりに処方された時期もあったようですが、今ではその頻度はだいぶ減っているようです。

ただ8位に入っていますので、今でもそれなりに使われている抗不安薬ではあります。

確かな抗不安作用を持つ一方で、副作用はそれほど多くないので個人的には評価の高い薬なのですが、今となっては他の多くの選択肢があるため、日陰の存在となりつつあるようです。

9位:リーゼ

作用時間が短く、効果も弱いリーゼ。

やはり効果の実感が乏しいため、あまり使われていないのでしょうか。

抗不安作用が弱い分、眠気の副作用も少ないのはメリットですが、それでもやはり強い不安に対しては役者不足の感が否めない抗不安薬です

10位:グランダキシン

リーゼより更に作用時間の短いグランダキシン。

効果が弱いため、抗不安薬ではなく、自律神経調整薬と呼ばれることもあるようです(個人的には自律神経を調整するのはかなり大変なことだと思うのですが・・・)

正直個人的にはどのようなシチュエーションで使われる抗不安薬なのか想像が難しい薬なのですが、一定数使っている方はいるという結果になっています。

全体的な感想

ざっとランキングを見て思うのは、抗不安薬にはあまり進化が見られないということです。

抗うつ剤や睡眠薬のランキングでは、2000年代に発売されたような新しい薬が上位にかなり入ってきているのですが、抗不安薬に関しては数十年前に発売された薬が依然として主流として使われているという結果になっています。

もちろんセディールのような比較的新しくかつ作用プロセスの異なる抗不安薬もあるのですが全般的に抗不安薬はあまり進歩が見られないという印象を受けますちなみにセディールはあまり使われていなさそうでしたので今回の調査の対象外としています)

この辺りは、今後の医学・薬学の進歩に期待したいと思います。

デパスを脅かすような、革新的でかつ副作用の少ない抗不安薬が登場してくれるとうれしいことこの上ないです。

もちろん抗不安薬のお世話にならずに済むことが一番なのですが・・・。

なお、睡眠薬及び抗うつ剤についても同様の調査を行っていますので、ご興味のある方は以下をご参照ください。

参考記事:よく使われている睡眠薬ランキング

参考記事:よく使われている抗うつ剤ランキング

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