うつ病になると、人は絶望的な気持ちになります。
そしてたいていの場合、自分の人生は終わったと感じてしまいます。
しかしながら、うつ病になったからといって人生が終わるわけではありません。ただその後の人生が変わるだけです。
うつ病になっても人生は終わりではない
うつ病になると将来に対しとても悲観的になります。
そして人生に対して絶望し、自分の人生は終わったとさえ感じます。
しかし、うつ病になったからといって人生が終わるわけではありません。
ただその後の人生が変わるだけです。
そもそも将来に対して悲観的になるというのは、ほとんどの場合うつ病の症状の一つです。
しかしながら本人にとっては症状として捉えるのは難しく、本気でそのように考えているというふうに思ってしまいます。
うつ病というのは治る病気です。そのため回復が進むにつれこの悲観的な考え方というのも徐々に和らいできます。
そしてある程度まで回復が至ると、必ずしも人生が終わったわけではないということをきちんと認識できるようになります。
うつ病で人生は変わる
一方で、うつ病になったことによって人生を考え直す必要というのは出てきます。
これまでの人生の中でどこかに無理があったり、自分にとって合わない部分にあったため、うつ病が発症してしまったと考えられるためです。
そのため過去の自分をしっかりと見直し、どういう生き方、働き方であれば今後自分がうつ病になるような生活を送らなくて済むかということを考えていく必要があります。
そういった意味でうつ病と言うのはその人の人生を変える契機となる可能性を秘めています。
ですのでうつ病になったからといって人生が終わったという風に思うのではなくて、うつ病をきっかけとして人生を変えていく必要があるというふうに病気を捉える必要があるのではないでしょうか。
しっかりと自己分析をし、自分にとって何が心地いいことで何が良くないことなのかをしっかりと見極め、それを今後の生き方に活かしていくことができれば、うつ病を発症する前の状態よりもさらに良い人生が送れる可能性もあるのではないかと思います。
うつ病のおかげでより良い人生が送れるようになったと思えるようになれば、うつ病という辛い病気にも感謝できる日がやってくるかもしれません。
残念ながら私はまだそのような境地に達していませんが、いつかそう思えたら素晴らしいことだと思います。
うつ病になって変わったもの
無理が効かなくなる
私の例で言うと、うつ病になってしまったことにより変わってしまったことがたくさんあります。
まず、以前のようにバリバリ働くことができなくなりました。
どうしても体力面で以前より劣ってしまうため、仕事面で無理がどうしても効きません。
そのため、いつも自分のエネルギーと相談しながら働く必要があります。
インドア派になる
また、以前は家にいることは好きではなく、休日はたいてい外で活動をしていました。
しかしながら、うつ病から回復した後は、あまり外出しなくなり家の中で過ごすことが多くなりました。
仕事で疲れているからというのもありますが、自分の中で趣味嗜好が変わってしまったという部分も多くあるように思います。
以前は休日は楽しまないと損だと思っていました。
しかし、今は家でぼけっと過ごしていても、まあそんなもんだと思うようになりました。
過ごし方に対する価値観というものが変わってしまったのだと思います。
物事へのこだわりが減る
以前に比べると、物事へのこだわりが減りました。
昔であればこだわって自分の思い通りにしたがったようなものを、
「まあ別にいいんじゃない」
というような一風投げやりのような感じで物事を決めることが多くなりました。
なんというか、人生半分あきらめたというか、物事に対する執着心が減ったというか、そんな感じに変わってしまいました。
うつ病は生き方を変える機会になる
このような変化がいいものなのかどうかはわかりませんが、少なくとも生き方が変わってしまったということは言えると思います。
再度申し上げますが、うつ病になったからと言って人生が終わるわけではありません。
もちろんうつ病になったことで失ってしまったものはたくさんあると思いますが、それでも人間はちゃんと生きていけるのです。
うつ病は人生の終わりではなく、生き方を変える機会であると言えます。