うつ病を抱えながら働くことは大変なことですが、多くの人がハンデを負いながらも働いています。
1週間を1つの期間として見た場合には、基本的にしっかり休んだ休日明けの方が体調がよく、週の後半になるにつれ疲労が溜まり、辛くなってくることが多いです。
ここでは働きつづける為の仕事のある平日の過ごし方、そして休日の過ごし方のポイントをご紹介します。
平日の過ごし方
週の後半の方が辛い
平日はとにかく仕事でエネルギーを消耗します。
大まかな曜日別の辛さで言うと、土日でエネルギーを回復した月曜、火曜の方が楽に過ごせ、疲労が溜まってくる週後半の方が辛くなってくることが多いです。
詳細は過去の記事に記載していますが、平日の曜日別の辛さは概ね以下のようになります。
- 木曜日
- 金曜日
- 水曜日
- 月曜日
- 火曜日
木曜日が最も辛く、火曜日が一番過ごしやすい日ということになります。
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週の初めは慎重にスタートする
平日の過ごし方は、このエネルギーの消耗をいかに抑えるかがポイントになります。
なので、週初めの月曜日から飛ばして仕事をすると、その後の過ごし方がかなり苦しいものになります。
そのため、週初めはゆっくりと慎重にスタートした方が無難です。
月曜日は慎重に過ごし、火曜日から徐々にエンジンを掛けていく。
そして水曜日、木曜日はエネルギーのバランスを考えながら過ごし、金曜日にラストスパートする。
このような過ごし方が1週間を休まずに出勤し続けるポイントではないでしょうか。
逆に月曜日に仕事を頑張り過ぎてしまったりして序盤でエネルギーを消耗してしまった時には、その週の残りを辛さとともに過ごしたり、会社を休んだりということになることが多いです。
考え方はマラソンと同じ
このような疲労を意識した過ごし方はマラソンに例えることができます。
マラソンでは、最初にエネルギーを使ってしまうと、残りの距離を苦痛とともに走らないといけません。
一方で、最初は保守的に走り、後半になるにつれ疲労の蓄積度合いを見ながらペースを調整していく。
このような走り方をすると、トータルでの辛さを緩和することができます。
1週間の過ごし方も、これと同じように考えることができます。
最初は保守的に過ごし、疲労の度合いを見ながら仕事への打ち込み方を調整していく。
そして金曜日までエネルギーを持たせる。
このような過ごし方が、無理なく働き続けるためのコツになります。
休日の過ごし方
基本はしっかり休む
平日はどうしても仕事で疲れてしまうため、その蓄積した疲れのしわ寄せが休日にやってきます。
そのため、休日の過ごし方は平日の疲労を癒すため、「しっかり休む」ということが基本になります。
しっかり休むということの意味
ここでいうしっかり休むという意味は、自分の好きなことをするという意味ではありません。
ベッドやソファーに横たわってぼーっとしたり、十分な睡眠を取ったりするという意味です。
正直このような過ごし方は面白くもなんともないのですが、そこはうつ病を抱えながら働いているというハンデがある以上致し方ないことです。
むしろ、うつ病を抱えながら働き続けているということ自体がとてもすごいことなのです。
土日の休みが不十分だと翌週が辛い
土日にしっかり休まず、無理をしながら自分のやりたいことをやって過ごすと、大抵翌週はエネルギーの回復が不十分になります。
すると、1週間持たずに、エネルギー不足の辛い状態で過ごすことになります。
トータルで見ると、土日に好きなことをして平日に苦しむよりも、土日にやりたいことを我慢して平日をある程度楽に過ごす方が、幸福度は高いように思います。
仕事に慣れてくると、土日も活動できるようになる
また、土日はずっと寝たきりで過ごす必要があるかというと必ずしもそういうわけではなく、体が仕事に慣れてくるにつれ、徐々にやりたいことができるようになってきます。
やりたいことができる状態まで到達するまでの期間には個人差がありますが、自分の経験と聞いた話を総合すると、概ね復職後6か月から2年くらいが目安です(かなり幅があるのは個人差が大きい為です)
いずれにせよ、平日の疲れがその日に解消されず、休日にしわ寄せがきている状態の時には、とにかくしっかり休むということが大切です。
土日の休み具合が翌週の体調を左右すると言っても過言ではありません。
まとめ
1週間は仕事をする上での基本サイクルです。
平日に溜まった疲労を休日で癒す。
そして、エネルギーレベルを元の状態にまで戻し、次の週に備える。
この繰り返しが仕事を続けていくうえでのポイントになると思います。
また、平日は疲労が溜まってくる後半が特に辛くなってくることが多いので、週の初めはできるだけ保守的にエネルギーを使わないように過ごす。
これも1週間を通じて働き続けるためのポイントになります。
仕事を続ける上では、とにかくエネルギーをうまく使っていくことが大切になるため、無駄なエネルギーの消耗は極力避け、できるだけ余力を持ちながら過ごすことが重要ではないかと思います。