ラミクタールの効果と副作用。うつ症状に効く気分安定薬

不安を和らげるラミクタールは抗てんかん薬及び気分安定薬というカテゴリーに属し、主に双極性障害やてんかんに用いられる薬です。

しかしながら、うつ状態に対する確かな効果があることから、単極性のうつ病にも用いられることがあります。

ここではこのラミクタールの効果・副作用と実際に使ってみた体感をご紹介します。

ラミクタールの効果と副作用

ラミクタールは2008年に発売された、気分安定薬というカテゴリーに属する薬です。

気分安定薬とは

気分安定薬というのは、主に双極性障害の躁状態とうつ状態をコントロールするための薬です。

双極性障害の場合、うつ状態と躁状態という波が交互に現れ、行ったり来たりします。

つまり、正常の状態よりも状態が下がったり(うつ状態)、上がったり(躁状態)ということを繰り返します。

このような、気分の上下の波を抑える効果があるのが気分安定薬です。

イメージとしては、気分の波を上下から挟み撃ちにし、波の高低差を和らげるような感じです。

ラミクタールの効果

ラミクタールの場合には、特にうつ状態に効果があり、下がった状態を上げる効果に優れていると言われています。

一方で、躁状態への効果はそれほどでもないと言われていますので、ラミクタールに関しては上下から挟み撃ちにするものの、下から上に上げる効果の方が強い薬と言えます。

このうつ状態を改善する効果に優れていることから、双極性障害のみならず、うつ病の治療にも用いられることがある薬です。

おくすり110番には効果は以下のように記載されています。

このお薬は、抗てんかん薬です。脳神経の興奮をおさえて、てんかんの発作を予防します。適応となるのは、部分発作、全般発作のうちの強直間代発作(大発作)、子供の欠神発作、それとレノックス・ガストー症候群における全般発作などです。

単剤療法として用いるほか、効果を高めるために別の抗てんかん薬と併用することもできます。

このお薬のもう一つの効能は、双極性障害に対するものです。気分の浮き沈みをおさえることで、双極性障害における躁やうつの再発・再燃を防ぎます。

海外では、双極性障害の維持療法における第一選択薬として広く用いられ、とくに うつ症状の予防に推奨されているようです。

前半部分が抗てんかん薬としての記載、後半部分が気分安定薬としての記載になっています。

気分の浮き沈みをおさえ、また特にうつ症状の予防に推奨されていると記載されています。

ラミクタールの副作用

副作用は以下のように記載されています。

重要なのは皮膚症状です。

もし、発疹や発赤、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血など皮膚や粘膜に異常があらわれた場合は、すぐ医師に連絡してください。

まれですが、重い皮膚障害へ進展することがあります。

とくに、飲み始めの2カ月間、またバルプロ酸(デパケン)との併用時、高用量服用時、あるいは子供においては十分な注意が必要です。

皮膚症状が重要な副作用として挙げられいます。

実際に皮膚症状に関しては死者が出るなど大きな問題になったこともあるようです。

ですので、使用の際には十分注意する必要があるかと思います。

また、デパケンとの併用により、副作用がより出やすくなりますので、注意が必要です。

ラミクタールを使ってみた体感

うつ病に対してラミクタールを処方される

ラミクタールはうつ病の状態がとても悪い時に処方されました。

この状態が悪くなる以前はかなり調子がいい日が続き、活動性を上げた生活をしていたのですが、ある日を境に体調が急降下してしまい、その後寝たきりのような日々が続きました。

このような経緯から、うつ状態を持ち上げるためと同時に、おそらく双極性障害の疑いも少しあってラミクタールが処方されました。

使っても顕著な変化は感じない

実際に使ってみた体感ですが、正直ラミクタールはあまり変化を感じない薬でした。

使い始めてからすぐに体調が改善するわけでもなく、また悪化するわけでもなく、正直使っている意味があるのかないのかよく分からないというのが率直な感想でした。

その後、使い始めてからしばらく経つと徐々に体調は回復していきましたが、正直なところラミクタールのおかげなのか、それともよく休んでエネルギーが溜まったからなのか判断するのは難しいところです。

ただうつ状態に対する効果は確かなものがあり、かつ再発防止という観点においても優位に優れた薬であるといわれているため、何かしらかのプラスの効果はあったのかもしれません。

私がそれを実感として感じることができなかったというだけの話かもしれません。

副作用も特に出ない

ラミクタールという薬は、上記のように副作用として皮膚粘膜眼症候群や中毒性表皮壊死症(要するに皮膚関連の症状)に十分に注意する必要があると言われています。

そのため、使用に当たっては警戒していたのですが、結果として特に皮膚関連の副作用は起こりませんでした。

理由としては、うつ病への使用であったため、それほど多くの量を使ったわけではないこと(確か25mg)、またデパケンなど併用に注意を要する薬を使っていなかったことが考えられます。

医者に副作用について聞いてみても、

「まあこの量なら問題ないですよ」

というリアクションでした。

あくまでも、ある程度の量を使う時には、注意が必要という類の副作用のようです。

ラミクタールの特徴まとめ

以上、ラミクタールの特徴をまとめると、以下のようになります。

  • 主にてんかんや双極性障害に用いられる薬だが、うつ病にも使われることがある
  • 上下の波のうち、下の波(うつ状態)を改善する効果に優れている
  • うつ状態の再発予防にも有効と言われている
  • 皮膚関連の副作用には要注意、特にある程度の量をしっかり使う場合には少しづつ量を増やすなどの対処が必要

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