うつ病で休職した後、復職するというのはひとつの回復の目処ではありますが、うつ病のゴールではなく新たなスタートです。
復職後さらなる回復までにはさらに多くの時間がかかります。
当初の3か月程度はまずは環境の変化に慣れる必要があり、とても疲れます。
6か月くらいすると、徐々に仕事もはかどるようになってきます。
そして、復職後1年程度で、ようやく自分の時間を楽しむ余裕が出てきます。
復職後1年までの大まかな流れ
復職直後はとても大変
うつ病からの復職直後は大変疲れます。
そのため、当初1か月程度は会社に行くことが仕事という感じになるかと思います。
この時期に仕事で成果を上げることはまず無理なので、ひとまずは環境の変化に慣れるというのが目標になります。
3か月くらいで徐々に慣れる
3ヶ月程度すると、徐々に会社に行くことに慣れ、少しずつ仕事の集中力も上がってきます。
仕事を休む頻度も当初に比べると減ってきていることでしょう。
しかしまだこの段階ではプライベートな時間が楽しめる状態ではありません。
帰宅後や休日はほとんど横になっているという状態の場合が多いかと思います。
6か月で仕事のパフォーマンスが上がる
復職後6か月ぐらいになると、徐々に仕事のパフォーマンスも上がり、仕事に関してはそれなりの成果を上げることができるようになってくるかと思います。
しかしながらこの段階でもまだプライベートな時間を楽しむ余裕というのはなかなか持てません。
仕事で体力を消耗している分、プライベートな時間を体力の回復に費やす必要があるためです。
復職後1年でようやく自分の時間を楽しめる
復職後1年ぐらいするとようやく仕事のパフォーマンスという点でも周りと遜色がなく、また仕事以外の時間も余裕ができてきて、プライベートな時間もある程度楽しめるようになってきます。
しかしながら、ではうつ病発症前と同じような状態に戻ったかと言うとそんなことはなく、まだまだ体調としては元気だったころに比べると脆弱な状態が続いています。
なのでまだまだ油断は禁物ですが、ただ一つの目安として復職後概ね1年くらいするとプライベートな時間も楽しめるようになってくるというのが個人的な経験です。
復職後の回復順序
上記に記載した、復職後の回復順序はまとめると以下のようになります。
- 復職後の環境に慣れる
- 仕事に慣れる
- 仕事のパフォーマンスが上がってくる
- 自分の時間が楽しめるようになってくる
つまり、環境に慣れ、仕事に慣れ、最後に自分の時間が楽しめるようになるという順序になります。
残念ながら、復職後にすぐに自分の時間を楽しむことはできません。
この時期は会社に行き、日々をやり過ごすだけで精いっぱいだからです。
もちろん、この状態がずっと続くわけではなく、仕事に慣れるにつれ、徐々にプライベートな時間も楽しめるようになってきます。
それまでの目安の期間が概ね1年程度ということになります。
とても長いように感じますが、ここに至るまでには辛抱が必要なのもまた事実です。
回復には個人差があることに注意
ここで書いたことはあくまで個人的な経験をベースにしています。
そのため、実際の回復には個人差がかなりあるということをご了承いただければと思います。
よりスムーズな復職ができた方はもっと早くプライベートな時間が楽しめるようになるかもしれませんし、復職に苦戦した方の場合にはプライベートな時間を楽しめるようになるまでもっと長い時間かかるかもしれません。
いつまでに何ができるようになるということを杓子定規に言えないところがうつ病の難しいところの一つではありますが、個人的な経験をベースにしたひとつの目安として参考にしていただければと思います。