うつ病になると、多くのものを失います。
これまで当たり前にできていたものがほとんどできなくなるため、
ここでは、
1、心身の健康
当たり前ですが、うつ病という病気は健康を損ねます。
これまで当たり前にできていたことができなくなり、
またうつ病自体が不健康であることに加え、
例えば私の場合、うつ病になってからというもの、
うつ病という病気は一度罹ると心身の脆弱性が長期にわたって残る
健康第一という言葉がありますが、
2、仕事のキャリア
うつ病になり、会社を休職したり、退職したりすると、
会社というところは減点主義で評価するところが多いため、
率直に言ってうつ病のレッテルを張られてしまうと、
私自身も一度復職した後、
そして、ポジションはどんどん後輩に抜かれていきました。
また一方で、うつ病で退職した場合にも、
転職をする際には、
つまり、転職の際にも、
このように、うつ病というのは、仕事のキャリアに対し、
3、家族との関係性
うつ病というのは回復するまでに時間のかかる病気です。
もちろん基本的にいつかは治る病気ですが、
この心理は家族にも同じように言えることです。
うつ病になった当初は献身的に尽くしてくれていた家族も、
そして徐々に関係性もぎくしゃくしたものになり、
私の場合も、うつ病をきっかけに家族関係は悪い意味で大きく変わってしまいました。
今後修復ができるかどうかはわかりませんが、やはり一度変わってしまった関係を元に戻すのはとても難しいと痛感しています。
決して本人のせいではなく病気のせいなのでやるせないところなの
4、友人関係
うつ病になると、人に会いたくなくなります。
正確にいうと、人と会う気力もなくなります。
そして、しばらく人と会わずにいると、
家族であればいつもそばにいるので関係性が薄らぐということはあ
私の場合、療養中は全く友人に会わず、連絡も取らなかったため、
そしてある程度回復した後も、
たまに友人に会い談笑するというのは楽しみの一つだったのですが
5、時間
うつ病になると何もできなくなるため、
そして後になって振り返ると、
もちろんうつ病になってしまった以上必要な時間ではあったわけで
そもそも人類誕生のような長いスパンで見た場合に、
しかしながら振り返ってみると、やはりうつ病により多くの時間を失ってきたということを痛感せずにはいられません。
6、お金
当たり前ですが、うつ病の治療にはお金がかかります。
診療代や薬代、そして場合によっては交通費もかかります。
一般的に治療は長期にわたることが多いため、
また、うつ病で休職や退職をすると、
こちらは直接的な出費ではありませんが、
実際にかかる費用ともらえる予定だったお金が減った分を換算する
おそらく概算でも数百万単位でしょうか。
どんなに節約しても、やはり健康に勝る節約はなし、ということが大いに痛感させられます。
まとめ
以上、うつ病になって失ったものを6つほど紹介しました。
今一度まとめると、
- 心身の健康
- 仕事のキャリア
- 家族との関係性
- 友人関係
- 時間
- お金
となります。
こうしてみると、いずれの要素も人生において重要なもので、それゆえに人生に大きな影響を与え、悪い意味で人生が変わってしまったなあと思わずにはいられません。
そして、いわずもがなですが、この中で最も大きいのは「心身の健康」です。
「心身の健康」を損なったがゆえに、他のものも失ったといっても過言ではありません。
どんな人生を歩もうとも、まずは「心身の健康」ありきです。
心身が健康でありさえすれば、キャリアやお金などは努力次第でなんとかなるようなものです。
心身の健康を害してしまった当事者としては、これまで以上に心身の健康に留意するということを心の中に深く刻んでいく必要があると感じています。