マイスリーは寝つきをよくする睡眠薬。途中で起きる症状には効かないし悪夢も見る

空と雲マイスリーはとてもよく処方される睡眠薬の1つです。

精神のみならず、内でも眠れないと訴えると、このマイスリーが処方されることが多々あります。

ただし、このマイスリーは使い方を間違えると、ほとんど意味のないものになっていまいます。

きちんと薬の特徴を理解した上で使っていくことが大事です。

マイスリーは寝つきをよくするための睡眠薬

睡眠薬の種類

睡眠薬は一般的には作用時間の長さで区分けされ、その長さにより使われる睡眠障害の種類が変わります。

具体的には、

  • 超短時間作用型:作用時間が5時間程度以内
  • 短時間作用型:作用時間が10時間程度以内
  • 中時間作用型:作用時間が24時間程度以内
  • 長時間作用型:作用時間が24時間程度以上

となります。

そして、具体的に作用時間と睡眠障害の種類の関係は以下のようになります

  • 超短時間作用型:入眠障害(なかなか寝付けない)
  • 短時間作用型:入眠障害及び中途覚醒 (なかなか寝付けない、途中で起きてしまう)
  • 中時間作用型:中途覚醒及び早朝覚醒 (途中で起きてしまう)
  • 長時間作用型:早朝覚醒(途中で起きてしまう)

となります。

マイスリーは超短時間作用型

これらの中で、マイスリーは超短時間作用型の睡眠薬となります。

そのため、寝つきが悪いという症状に対してのみ有効な睡眠薬です。

具体的には、使用すると間もなく眠くなり、概ね2時間程度で効果が消失します。

この特性を知らずに使ってしまうと、使っているのによく眠れないということが起こります。

途中で起きてしまう場合にはマイスリーは効かない

このように、マイスリーは寝つきが悪く、なかなか眠れない時に有効な睡眠薬です。

そのため、途中で起きてしまう、早朝に起きてしまいそのまま眠れなくなるという症状にはほとんど効果がありません。

このことを理解せずに使ってしまうと、

  • 睡眠薬を使っているのによく眠れない
  • 途中で起きてしまって十分に眠ることができない

といったことが起こり得ます。

途中で起きてしまうからといって量を増やしても、そもそもの作用時間が短いためほとんど無意味です。

もし途中で起きてしまったり、早朝に起きてしまって眠れないような場合には、マイスリーではなく、より作用時間の長い睡眠薬を使う必要があります。

マイスリーで失敗した実体験

かくいう私も、かつてマイスリーで失敗したことがあります。

当時睡眠障害に悩まされていた私は、医者に「よく眠れない」と訴えたらマイスリーが処方されました。

確かにマイスリーを使うと寝つきはよくなったのですが、途中で起きてしまい、そのまま眠れなくなってしまいました。

当時は作用時間の長さという概念を知らなかったため、使用量を増やしてみたものの、やはり途中で起きてしまい、その後眠れなくなってしまいます。

今にして思えば当然の現象なのですが、当時はマイスリーの特徴を知らなかったため、このようなミスマッチが起こり、苦労しました。

そして、途中で起きてしまいその後眠れないと医者に訴えたところ、より作用時間の長い睡眠薬へと変更されました。

もしマイスリーの特徴を知っていたら、薬を使っているのに眠れないという苦しい状態を避けることができたのではないかと思います。

基本的に医者の処方は信頼できるとは思いますが、一方で、薬は処方されるがままに使うのではなく、自分でもどのような特徴の薬なのかを調べ、ある程度理解した上で使うことも重要なのではないかと思います。

マイスリーで悪夢を良く見る

かつてマイスリーを使っていたとき、悪夢をよく見ました。

とても嫌な夢を見て、嫌な気持ちで起きると体が非常に疲れており、冷や汗のようなものをかいているということが何度もありました。

マイスリーによって悪夢が引き起こされたのかどうかは明確にはわかりませんが、マイスリーに代表される作用時間の短い睡眠薬は悪夢を見やすいと言われています。

その理由はよくわからないのですが(そもそもの夢を見るプロセスもよくわかっていませんね)、1つ言われていることは、薬の血中濃度との関係です。

血中濃度の変化が激しいと悪夢を見やすいという仮説

作用時間の短い睡眠薬は、服用すると間もなく血中濃度が最高点に達し、その後速やかに効果が消失(血中濃度が低下)します。

この血中濃度の急激な変化が、夢に影響を与えている可能性があります。

具体的に言うと、血中濃度が急激に低下し、薬の効果が急激に下がるとそれに合わせるように睡眠が浅くなります。

夢というのは睡眠の浅いレム睡眠時に見るものなので、この急激な血中濃度の変化により半ば強制的に夢を見ることになります。

そして不自然な形で現れた夢は、悪夢になることが多いという考えです。

急激な血中濃度の変化は体にも影響を与えるため、この影響が間接的に夢にも影響していることも考えられます。

いずれにしても仮説の域を出ないものではありますが、経験的に作用時間の短い睡眠薬は悪夢を見やすいということは頭の片隅においておいてもよいかもしれません。

まとめ

以上をまとめると、マイスリーは作用時間が短く、寝つきの悪さに効果を発揮する睡眠薬です。

なので、途中で起きてしまうタイプの睡眠障害には適していません。

ここを間違って使ってしまうと、使っているのに効果がない、ということになってしまいます。

ちなみに個人的にはこのマイスリーという薬はあまり好きではありません。

というのは、あまりにも作用時間が短いため、早く寝ないとというプレッシャーを感じてしまうためです。

このような理由で、私の場合、マイスリーより作用時間の長い睡眠薬を使うことの方が多いです。

また、マイスリーをはじめとした作用時間の短い睡眠薬は悪夢を見やすいことで知られています。

もしこれらの睡眠薬を使用していて毎日悪夢にうなされることがあれば、薬の影響というのも可能性の1つとして頭の隅に置いておいてよいのではないかと思います。

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