うつ病になる原因と、うつ病からの回復のきっかけは人それぞれですが、やはりいくつかのパターンがあるようです。
そのようなうつ病の経験をまとめた本が「うつヌケ」です。
著名人を中心に、どのようなきっかけでうつ病になり、またどのようなきっかけが回復の原動力になったかを知るヒントがたくさん詰まった本です。
ここでは、この本の内容を踏まえ、うつ病になる原因と、回復のきっかけをご紹介します。
うつ病になる原因
うつ病になる原因は人それぞれですが、代表的なものとしては以下のようなものが挙げられます。
- 過労によるストレス
- 重い責任を負うことによるプレッシャー
- 過去のトラウマ
- 慣れない環境への適応
- 震災などによる精神的なダメージ
- 人間不信
こう見てみても、原因は多岐にわたることがわかります。
原因は人それぞれですが、やはり共通点としては精神的な負荷がある一定以上超えた場合にうつ病が発症するということではないかとと思います。
そういう意味で、自分がどういうものに対しストレスを感じやすいかを認識しておくということは非常に重要だと思います。
また、うつ病がある程度良くなった後にも、度々うつ病の時のような症状が現れることがあります。
このような場合は、ある一定のパターンを持っていることが多く、そのパターンを認識することで、このうつ病のぶり返しのような症状はある程度抑えられるということが本の中では述べられております。
例えば、日記をつけたり、自分を日々観察する習慣をつけたりすることで、このようなパターンを捉えることができるかもしれません。
いずれにせよ、うつ病というのは精神的なストレスとは切っても切れない関係にあります。
そのため、自分にとってどうしたら精神的なストレスをできるだけ減らしていけるかということを考え、実行していくことが大切なのではないかと思います。
余談ですが、世渡りがうまい人は、このストレスを避けるという行為にとても優れていて、自分にとって好ましくない環境になりそうなときには即座にその状態を変えるということをしています。
見ていてもとてもうらやましく思うことがあります。
うつ病からの回復のきっかけ
うつ病からの回復のきっかけも人それぞれですが、やはりある程度のパターンというのはあるようです。
一番多いのは休んでいるうちに自然と治ってきたというパターンです。
ある程度時間はかかりますが、やはりうつ病というのは時間が1つの薬であり、時間と共に回復していくということが非常に多いです。
その他にも、
- 仕事を通じて社会に貢献できていると実感できた時に気分が晴れ渡った
- 自分が必要とされ人から頼られた
- お客さんからありがとうと言われた
など、自分の承認欲求が満たされるような出来事が回復のきっかけになることがあるようです。
そもそも、うつ病というのは自分を責める気持ちや、自分がダメだという気持ちを発端として起こるります。
そのため、自分の承認欲求が満たされ、自分はダメではないんだ、人の役に立っているんだと感じられることは、回復の大きなきっかけになることは想像に難くありません。
やはり、人間というのは社会性の動物のため、社会の一員であることが自覚でき、なにがしかの社会の役に立っているという自覚が持てる、ということはうつ病からの回復においてはとても重要な役割を果たすのだと思います。
そのため、しっかりと休み、うつ病がある程度回復してきた後は、社会的な活動に取り組んでみるというのもいい回復のきっかけになるのではないかと思います。
もちろん、会社へ復帰し、会社の中で何かしらかの貢献をしていくということも、更なる回復のきっかけになると思います。
また、働かなくとも、例えば専業主婦として家事や育児をこなすということも、立派な社会貢献ですので、こうした行為を通じて回復していくというのも大いにありうることです。
要するに、どんな形にせよ、自分が何かの役に立っており、自分の承認欲求が満たされているということが、うつ病の回復において重要な要素になるのだと思います。
うつヌケについて
「うつヌケ」という本に触発され、うつ病になる原因と、うつ病からの回復のきっかけについて自分の考えをまとめてみました。
実際に本の中には、うつ病を経験した方々の貴重な体験談が豊富に描かれていますので、うつ病を理解したい人、うつ病の回復のきっかけのヒントをつかみたい人には参考になる部分が多いと思います。
マンガですので大変読みやすく、また共感できる部分も多いため、うつで悩まれている方はご一読されることをおすすめします。