現在うつ病と診断された場合、おそらくSSRIやSNRIといった種類の抗うつ剤が処方されることが多いかと思います。
効果と副作用のバランスに優れているため、現在ではこのSSRIとSNRIが第一選択薬として選ばれるケースが非常に多いようです。
しかしながら、相性によってはこれらの抗うつ剤が合わないこともあります。
特に、SSRIとSNRIは胃腸への副作用がほとんど間違いなく現れるため、胃腸が弱い人は注意が必要です。
第一選択薬としてのSSRI、SNRI
現在では実に様々な抗うつ剤が存在します。
古典的な三環系抗うつ剤から四環系抗うつ剤、そしてSSRI、SNRI、NaSSAとカテゴリーだけでも実に様々です。
そしてそれぞれのカテゴリーにおいて、独自の副作用を持っていることが多いです。
SSRI、SNRIの副作用
現在第一選択薬として使われることの多いSSRI、SNRIに関しては、胃腸への副作用が起こることが知られています。
具体的には、
- 吐き気
- 下痢
- 食欲低下
- 胃のムカムカ
などが代表的なものになります。
このような副作用は、SSRIが脳内のみならず、胃腸のセロトニンも増やしてしまうことにより発生するものであると考えられています。
そしてこれらの副作用の重さがどの程度かはかなり個人差がありますが、多かれ少なかれ経験する副作用になります。
特に、胃腸が弱い人には致命的なものになることもあるのです。
SSRI・SNRIの副作用で苦労した
SSRIのレクサプロを処方される
私の経験でいうと、かつてSSRIの代表であるレクサプロを処方されました。
このレクサプロという抗うつ剤は、SSRIの中でも効果と副作用のバランスに優れていると言われています（要するに効果のわりに副作用が少ないと言われています）
また、一般的に抗うつ剤の効果が表れるまでは2週間以上必要と言われていますが、レクサプロに関しては効果の出現が早く、1週間程度とより短期間であるため、早い効果を期待して処方されました。
副作用で中止になる
私の場合元々胃腸が強くなく、平常時においても腹を下すことがよくありました。
そしてこのレクサプロを使用した後、胃腸の調子がさらに悪くなり腹を下しやすくなり、吐き気を催し、また食欲もなくなってしまいました。
そもそも体調が悪いところに、食欲不振で食べ物が食べられなくなり、また、しょっちゅう下痢をして体力的にもしんどくなりました。
これらの副作用は時間と共に減っていくと言われていますが、流石にそれまでは待てず、結局プラスよりマイナスの影響の方が大きいということで、レクサプロは中止となりました。
副作用が少なくても相性が悪ければ致命的になる
レクサプロという抗うつ剤はSSRIの中でも副作用が少ないといわれていますが、それでもなお胃腸の弱い私には合わなかったわけです。
効果が十分に現れる前に、副作用で脱落してしまいました。
もし胃腸が弱くない人であれば、なんてことない副作用なのかもしれませんが、胃腸の弱い私にとっては致命的とも呼べる副作用だったわけです。
三環系の抗うつ剤の副作用には耐えた
ちなみにかつて副作用が非常に強いと言われている三環系の抗うつ剤を使用したこともありましたが、こちらは辛いながらもなんとか使っていくことができました。
やはり、胃腸への副作用がそれほど醜くなかったのが大きかったと思います（その他の副作用はめちゃめちゃしんどかったですが・・・）
このように、現在主流として使われているSSRI・SNRIについてもその人の特徴によって合う合わないがありますので、使い方を慎重に見極めていく必要があるかと思います。