皆さんは祈りの効果というものを信じるでしょうか。
私はどちらかというと科学的な人間なので、非科学的なことはあまり信じない性格です。
しかしながら、うつ病からの回復において、祈りという非科学的な方法が効果を発揮したことがあります。
個人的には価値観を揺るがすような体験でした。
ここではそのときの体験をご紹介します。
復職後の長期休暇で体調を崩す
昔の話ですが、一度目のうつ病から復職した後、数か月たった頃の話です。
その頃は仕事にも徐々に慣れ、ようやく症状も安定してきた頃でした。
そして、そんな中、一週間の夏季休暇が訪れました。
久々の長い休みということもあり、しっかりと体を休めリフレッシュし、可能であればどこか近場にでも出掛けたいと考えていました。
しかしながら、そんな思いとは裏腹に、夏季休暇に入って二日ぐらいすると、急に体調が悪くなりほとんど寝たきりのような状態になってしまいました。
最初はこれまでの疲れが出ているだけだから、少し休めば回復するだろうと思っていたのですが、2日たち、3日たっても状況は全く改善されません。
そしていよいよほとんど寝たきりのまま夏季休暇の最終日が訪れました。
祈りの効果
最終日も体調は悪いままで、ほとんど寝たきりの状態でした。
この状態では翌日からの出社は絶望的です。
しかしながら、何とか復職し、ようやく軌道に乗り始めた頃に、再度会社に行けなくなるという事態はなんとしても避けたいと思っていました。
そこで私がとった手段というのは、とにかく祈るということでした。
なぜ祈るという手段を取ろうと思ったのかは覚えていないのですが、おそらく本能的なものだったのかもしれません。
最終日の夕方以降は、どうにか体調を元に戻してほしい、なんとか会社で継続して働けるようにして欲しいと心の底から何度も祈っていました。
そして迎えた翌日、なんと朝起きるとあれほど動かなかった体が動くようになっていました。
もちろん体調は万全ではなく、なんとか会社には行けますというレベルでしたが、それでもそれまでに比べると劇的な改善でした。
その後勤務を続けるうちに、再び体調は元の状態へと戻って行きました。
この時の経験から、祈りというのは非科学的ではあるけれど、その効果は決して侮れないなと思うようになりました。