睡眠リズムの乱れと対処法。必ずしも薬の力に頼る必要はない

緑と空と雲うつ病になると睡眠リズムが乱れることがあります。

夜の寝付く時間が遅くなり、翌日に夕方まで寝てしまうということがしばしばあります。

私自身も何度か睡眠リズムの乱れを経験しましたが、その時の原因とどのような対処を行ったかをご紹介します。

睡眠リズムの乱れの原因

うつ病になると、日中変動が大きくなることが多いです。

日中変動とは、朝調子が悪くて夜になると調子がよくなるような1日の中の変化をいいます。

朝はしんどくてなかなか起きられない、しかし夜になると少し楽になるので活動できるようになる、この日中変動が睡眠リズムの乱れの原因となるのではないかと言われています。

私自身の経験では、睡眠リズムの乱れは朝起きられないことから始まります。

朝しんどくて起きられないので昼過ぎまで寝てしまう。そうすると夜なかなか眠れなくなり、次の日に起きる時間が更に遅くなる・・・ということを繰り返しているうちに、昼夜逆転の生活になっていました。

睡眠リズムの乱れへの対処

睡眠にとって最もよい時間帯は10時~2時と言われています。

そのため、この時間には眠れるようになろうと何度か施策を練ったことがありました。

具体的には、

  • 睡眠薬をたくさん使う
  • 朝一度無理に起きて日を浴びる

の2点です。

以下、簡単に説明します。

睡眠薬を使う

これは単純で、睡眠薬をたくさん使えば眠れるだろうという考えです。

当時はリフレックスという睡眠効果もある抗うつ剤を使っていましたが、これに加え、マイスリー(非ベンゾジアゼピン系睡眠薬)、リボトリール(抗不安薬)、ロラメット(ベンゾジアゼピン系睡眠薬)、ロゼレム(メラトニン系睡眠薬)といった薬を追加していき、これらを一気に投入しました。

しかし結果的には、それでも眠ることはできませんでした。

眠くはなるのですが、眠りに落ちるまではいかず、むしろ眠いのに眠れないという不快な時間を過ごすことになりました。

このように薬で強制的に眠らせてしまえという方法は失敗に終わりました。

朝一度無理やり起きて日光を浴びる

朝日を浴びることで、体内時計がリセットされ、夜寝つきがよくなるといわれています。

日光を浴びてからおよそ14時間後にメラトニンという睡眠を促す成分が分泌され、眠りやすくなるというメカニズムのようです。

ではこのメカニズムを使おうということで、朝一度無理やり起きてみました。

睡眠のリズムが乱れているときにベッドから一度出るのは非常につらいのですが、それでも根性で起き上がり太陽の光を浴びてみました。

この時に浴びた日光は、まるでドラキュラに注ぐ太陽のように、私にとっては非常に不快なものでした(すごく無理しているので当たり前ですね)

で、結果はどうだっかというと、やはり睡眠リズムの改善は見られませんでした。

それどころか、一度朝無理やり起きてしまうと、その後眠れなくなり、睡眠時間が少ないまま1日を過ごすということになり、とても辛い状態でその日を過ごさなければいけませんでした。

ということで、この朝無理に起きて日光を浴びるという方法も失敗に終わりました(やはり無理はするものではないですね)

自然と睡眠リズムは元に戻った

ではどうやって睡眠リズムが元に戻ったかというと、自然と戻りました。

具体的に言うと、しばらく昼夜逆転の生活を続けていましたが、エネルギーが溜まってくるにつれ、起きる時間が早くなってきました。

必要な睡眠時間が減ってきたわけですね。

そして、起きる時間が午後3時、午後2時と早くなるにつれ、寝付ける時間も午前4時から3時、2時と早くなっていきました。

このように徐々に改善していき、最終的には0時頃には寝られるという状態になりました。

自然の力に委ねることも大切

薬などで無理やり寝かしつけるのでなく、自然の働きに任せた方がうまくいくこともあるのだなということをこの経験から学びました。

人間の持つ自然治癒の力というのは侮れないものだと思います。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
こちらも読まれています
こちらも読まれています