うつ病からの復職後(社会復帰後)1年以降の過ごし方(本来の自分を取り戻す)

空と雲うつ病からの復職後1年というのは一つの節目です。

順調に1年を過ごすことができれば、仕事面及びプライベート面両方において、概ね発症前の状態を取り戻すことができます。

一方で、確かに以前の状態には近づくものの、完全に元通りではなく、うつ病の症状が一部残存したり、うつ病になる前とは変わってしまった部分に気づく時期でもあります。

ここではうつ病から復職後1年以降の過ごし方をご紹介します。

仕事は発症以前と遜色のないパフォーマンスに戻るが無理はきかな

復職後1年もすると、仕事のパフォーマンスにおいては発症以前と概ね同じ程度に戻ります。

では完全に以前と同じかというと必ずしもそうではありません。

まず、以前に比べると無理の効かない体になっています。

例えば、普通にフルタイムの勤務をこなすには支障はないのですが、100時間超の残業などのハードな働き方は困難です。

また、以前と同じような分量の仕事をこなした後の疲労の度合いもかなり違います。

概ね普通に働ける状態になるとはいえ、うつ病によって引き起こされた脳の変化が完全に修復されているわけではないため、働き方については引き続き留意していく必要があります。

以前と比べ、無理のきかない体でいかにうまく仕事を回していくかということを考える必要があります。

プライベートな時間も自由に楽しめるようになる

復帰後半年~1年くらいではまだ休日に寝込むこともたびたびありますが、1年を過ぎてくると概ね休日は自分の好きなように過ごすことができるようになります。

趣味に打ち込んだり、旅行をしたり、好きなドラマを見まくったり・・・と好きなことが無理なくできるようになります。

一方で、休日の過ごし方が以前と同じになるかというと、必ずしもそうではありません。

例えば私の場合、発症以前はとにかく出かけるのが好きで休日は必ずどこかしらかに旅行なりイベントなりで出かけていましたが、うつ病を発症してからはすっかりインドア派になってしまいました

決して外出ができないというわけではなく、自分の趣味嗜好自体が変わってしまったというのが個人的な感覚です。

おそらく以前と同じような活動を休日にするのは無理があるため、脳が無意識のうちにセーブをかけているのではないかと自分では感じています。

このように、プライベートな時間は楽しめるようになるものの、その過ごし方が以前とは変わってしまうというのは私に限らずよく聞く話です。

変わることは必ずしも悪いことではないのですが、以前のような活動的な日々を懐かしく思うこともたびたびあります

たびたび体調を悪くすることもある

仕事及びプライベートの両面で以前の状態に近づくとはいっても、必ずしも完治したというわけではありません。

復職後1年を過ぎてもたびたび体調が悪くなることはあります。

仕事においてストレスを感じたり、またプライベートでも心身に負荷がかかるようなことがあると、割と容易に体調を崩してしまうことがあります。

私自身も、復帰後1年後以降に何度も体調を崩したことがあります。

崩れる程度はまちまちで、2,3日で戻るときもあれば、一か月くらい調子が悪い日が続くこともあります。

このくらいの時期になるとついつい油断してしまいがちになりますが、引き続き体調には留意していく必要があります。

おそらく一度でもうつ病を経験した人は、程度の差こそあれその後ずっと体調には留意していく必要があるではないかと思います。

うつ病の症状の一部が残存することも

個人差はありますが、この時期でもうつ病の症状の一部が残存することがあります。

例えば人前で発表するようなときに極度な不安を感じてしまったり、人ごみが苦手だったり、人によって症状はまちまちです。

私の場合、睡眠障害が長い間残存症状として残りました。

そのため、長い間睡眠薬にはお世話になり続けました。

残存症状があるうちはまだ完全復帰とはいえないので、やはり体調には留意していく必要があります。

より時間が経つにつれ残存症状も和らいでくることが多いですが、残念ながらずっと残り続けるというケースもあるようです。

ただそのような場合でも日常生活に問題ない範囲でなければ、うまくコントロールしていけるのではないかと思います。

まとめ

復職後1年というのは一つの節目です。

復職後1年を過ぎたあたりから、仕事及びプライベート両方で概ね発症以前の状態と遜色ないくらいの活動ができるようになります。

しかしながら、完全に元の状態に戻るのではなく、戻りきらない部分、以前とは変わってしまった部分もあります。

やはりうつ病というのはその後の人生に大きな影響を与えるのだなあということをこの時期においても大いに実感します。

変わってしまったことをポジティブに捉えられるかどうかは難しいところですが、まず復職後1年を無事に過ごせたということに対しては大いに自分を褒めてもいいのではないかと思います。

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