リフレックスはやや癖のある抗うつ剤であると言われることがあります。
その理由は、副作用の眠気と体重増加にあるとされています。
この副作用ゆえに、リフレックスを離脱してしまう人も多いと聞きます。
一方で、この食欲が上がり、眠くなるという副作用はうまく使うと回復のスピードを速めることができます。
ここでは、実際に長きにわたりリフレックスを使用してきた経験から、この眠気と体重増加の副作用をうまく使う方法をご紹介します。
リフレックスの眠気の副作用
睡眠薬の代替となる可能性
リフレックスはとても眠い抗うつ剤として有名です。
特に使い始めの眠気は強烈です。
とにかく眠くてしょうがないという日が何日か続きます。
しかしながら、この眠気、実はチャンスでもあるのです。
まず、リフレックスの眠気が強いため、他のベンゾジアゼピン系の睡眠薬がいらなくなる可能性があります。
うまいことリフレックスで代用できれば、処方もシンプルになります。
強制的に心身を休ませることができる
また、うつ病を発症した当初は自律神経のバランスが乱れているため、なかなかきちんと休むことができません。
ベットに横たわっていても、いろいろと嫌なことを考えてしまったり、動悸がしたりして心から休まることが難しいです。
しかしながら、このリフレックスという薬は眠気を含めた鎮静作用が強いため、強制的に心身を休ませることができます。
この鎮静作用の強さが、働いている人にとっては、日中にぼーっとしてしまい、仕事に集中できなくなるのでリフレックスはちょっと無理となってしまう理由の一つのようです。
一方で、休んでいる人にとっては休息の質を上げるためのよい作用となる可能性があります。
実際の私の経験では、リフレックスの眠気と鎮静作用により、不安や焦燥感といったネガティブな感情は吹き飛んでしまい、ただひたすら休むということに徹することができました。
その結果、エネルギーをしっかりと溜めることができ、回復に大きく寄与しました。
しっかりと休み、うつ病を回復させようと考えている人にとっては、相性の良い副作用と言えます。
リフレックスによる体重増加の副作用
リフレックスは食欲が増し、太る
リフレックスは食欲を増す薬です。なので大体の人が太るようです。
以前医者から聞いた話では、平均で大体5~8キロくらい太るとのことです。
実際私も1度目のうつ病の時は7キロくらい太りました。
血液検査で脂肪が多いという結果も出てしまいました。
この体重増加という作用により、リフレックスを離脱してしまう人が多いようです(特に女性に多いと聞きます)
食欲がない時にはプラスに働く
うつ病からの回復に必要な3大要素は、睡眠、食事、休息です。
そして、この食欲を上げるという副作用は、食欲がなく、十分な栄養が摂れない時にはプラスに働きます。
多少人工的ではあっても、きちんと食べることで栄養が体内に行き渡り、回復を促すことができます。
そもそも人間の体は食べたものからできているため、ちゃんと食べないことにはなかなか回復していきません。
そういった意味で、やや不自然ながらもリフレックスの食欲を上げる効果は回復にプラスに働く可能性を秘めています。
太りすぎるのも問題
ただし、一方でもちろん太りすぎるのも問題です。
特に初期の頃は食欲がなくなかなか食べられなかったものが、回復とともに食欲も上がってくることが多いです。
そして、食欲が上がったところにリフレックスの食欲を上げる効果がのっかってくると、食べ過ぎてしまうということが多々あります。
そして、上記のように体重が増え、脂肪も増え、不健康な体になってしまうことがあります。
この辺りはバランスの問題のように思いますが、やはり体重の増加を気にする方には使いにくいのも事実だと思います。
もし必要以上に食べ過ぎてしまい、それがストレスになってしまうような場合には、薬を調整するなりの対応が必要かもしれません。
まとめ
リフレックスの代表的な副作用は「眠気」と「体重増加」ですが、この副作用はうまくつかうと回復を早めてくれる可能性を秘めています。
もちろん副作用には相性があり、
「眠くなりすぎて困る」
「体重が増えすぎて困る」
という人には向かないかもしれません。
一方で、食欲が落ちており、睡眠が十分にとれず、日中もそわそわしてしっかり休めないという状態の場合には、これらの症状を一気に解消してくれる可能性を秘めています。
リフレックスに限った話ではありませんが、抗うつ剤を使う際には副作用の相性もきちんと考えていくことが大事ではないかと思います。