うつ病からの復職、社会復帰はなかなか一筋縄ではいきません。
復職や社会復帰への準備のためには、うつ病から精神的、体力的にかなり回復していることが必須です。
そしてある程度体力的、精神的に安定していることを前提として、社会復帰に向けて準備をすることになります。
個人的にはこの社会復帰に向けた期間において、図書館通いをすることをお勧めします。
勧める理由は以下の4つです。
- 人目がありリハビリになる
- お金がかからない
- 生活リズムが整う
- 多くの本が無料で読める
それぞれ説明していきます。
1、人目がありリハビリになる
療養中に家で過ごしていると、当然人目はありませんので、ぐーたらしがちになってしまいます。
しかしながら、社会復帰すると当然人目があるところで働いていくということになります。
人目があるということはそれだけで無意識のうちにストレスを感じるものです。
そのストレスを、準備なしで食らってしまうと、たちまちエネルギーを消費し、しんどい状態になる可能性があります。
そのため、人目のある図書館において時間を過ごすことで、人目に慣れるリハビリをすることをおすすめします。
もちろん会社における上司の目と、図書館にいる名前も知らない人の目では受けるストレスのレベルはかなり異なりますが、それでもある程度のリハビリにはなります。
2、お金がかからない
うつ病の療養中というのは、働いていないためどうしてもお金の心配をしてしまいがちです。
できるだけお金のかからないような生活の仕方を模索している方も多いかと思います。
その点、図書館という場所は税金で運営されているため、誰でも無料で使えるという多大なメリットがあります。
また冷暖房が完備されているため、季節を問わずに快適に過ごすことができます。
貯蔵されている本の数も圧倒的に多く、本を探す喜びというのもまた一つ図書館の魅力でもあります。
このように、多種多様なサービスが提供されているにも関わらず、無料で使えるというところが図書館の最大のメリットです。
3、生活リズムが整う
図書館が開館している時間というのは、会社で働く時間と概ね似ていることが多いです(職種により異なる場合もあると思いますが)
そのため、朝から図書館に通い夕方に帰ってくるという生活リズムを作れば、それはそっくりそのまま社会復帰後のリズムに転用することができます。
このような生活リズムをしっかりと作っておくと、社会復帰後にスムーズに会社に溶け込めていけるのではないかと思います。
社会復帰後にいきなり生活リズムを変えるのは非常に困難です。
あらかじめ生活リズムを整える場として、図書館は優れていると言えます。
4、多くの本が無料で読める
仕事に必要な要素を2つに分けると、インプットとアウトプットです。
例えばあるプロジェクトを成し遂げる際に、そのプロジェクトに必要な情報をインプットし、そして実際にプロジェクトの成果としてアウトプットを出していくことになります。
この2つの要素のうち、インプットは是非社会復帰までに慣れておくべき要素です。
そして、インプットの最たる例が、本を読むということです。
図書館には非常に多くの蔵書があります。
もちろん読みたい本が全てそろっているわけではありませんが、自分の読みたいと思える本の多くは図書館に存在します。
そして、それらの本を全て無料で読むことができます。
仕事で必要なインプットの練習を無料で行える、これが図書館を活用する大きなメリットの1つです。
そもそも本がすんなりと読める状態でないと、社会復帰は難しいです。
そういう意味でも、図書館で本を無理なく読めるかどうかは社会復帰の1つの基準ともなります。
是非無料で読める本を活用し、社会復帰に備えていきましょう。
まとめ
以上、社会復帰の準備のために図書館通いを勧める理由をまとめると、以下のようになります。
- 人目がありリハビリになる
- お金がかからない
- 生活リズムが整う
- 多くの本が無料で読める
率直に言って、社会復帰のためのリハビリの場所としては、図書館以上の場所は思いつきません。
人によってはリワークなどに通う方もいるかもしれませんが、リワークには合う合わないといった相性があります。
また、図書館と似ている場所としてマンガ喫茶という方法もありますが、こちらはお金が多少かかるのと、個室がメインで人目にさらされるというリハビリに適さないことからあまりおすすめはできません。
参考記事:社会復帰準備期においてマンガ喫茶で過ごすことはあまりお勧めしない理由
もちろん、人によって適切な過ごし方は様々ですが、個人的には図書館が一押しです。