睡眠薬は強さよりも作用時間の長さが大事(睡眠薬の選び方ガイド)

珊瑚の海世の中には様々な睡眠薬がありますが、これらの睡眠薬から自分に合ったものを探すのはなかなか難しいものです。

基本的には症状に合わせ、医者が処方してくれると思います。

しかしながら、薬の処方というのは難しいもので、処方してもらった薬が自分には合わないということも多々あります。

ここでは、これまでの私の経験をふまえ、どのような観点で睡眠薬を選ぶとうまくいくかをご紹介します。

睡眠薬を選ぶ2つの視点

作用時間の長さと作用の強さ

睡眠薬を選ぶ際には作用時間の長さと作用の強さという2つの軸があります

まず最初に考えるべきは作用時間の長さです。

睡眠薬の作用時間の長さの区分け

睡眠薬の作用の長さは以下の4つに分けることができます。

  • 超短時間型(作用時間4時間程度以内)
  • 短時間型(作用時間4時間~10時間程度)
  • 中時間型(作用時間10時間~24時間程度)
  • 長時間型(作用時間24時間以上)

各々の症状に合わせてこれらのうちどのカテゴリーの睡眠薬を使うかを決定しますが、症状との対比で書くと以下のようになります。

  • 超短時間型(入眠障害)
  • 短時間型(入眠障害及び中途覚醒)
  • 中時間型(中途覚醒及び早朝覚醒)
  • 長時間型(早朝覚醒)

基本的に入眠障害(なかなか寝付けない)のみの場合には超短時間型の薬が処方されます。

入眠障害及び中途覚醒(途中で目が覚めてしまう)両方という場合には、短時間型が処方されることが多いです。

中時間型以上になると翌日まで眠気が残ってしまう場合が多いため日常的に使う睡眠薬として処方されるケースはあまり多くないようです。

このように、睡眠薬はまず自身の抱える症状に合わせてどのくらいの長さのものが処方されるかが決定されます

睡眠薬の強さの選び方

作用時間が決まったら、次に具体的な睡眠薬を選びます。

ここで、睡眠薬の強さという考え方が出てくるのですが、実はこの強さは量で調整できるため、それほど重要ではありません

例えば、入眠障害及び中途覚醒があるのでレンドルミンという薬が処方されたけれど、それでもよく眠れないといった場合には量を増やすことによって対応が可能です。

そのため、睡眠薬を選ぶ際には何よりもまず症状に合わせた作用時間のものを選ぶことが重要で、強さは二の次(というか量で調整)ということになります。

ただ、同じ薬を数錠飲むより、1錠で済ませたいという場合には、より強い薬を使うということも考えられます。

参考記事:睡眠薬の強さの比較

作用時間が自分と合っているかチェックする

かつて合わない睡眠薬を処方された経験

私の経験では、かつて中途覚醒があるにも関わらずマイスリーという超短時間型の薬が処方されたことがあります。

マイスリーという薬は、超短時間作用型で、入眠障害のみに有効な睡眠薬ですので、毎日途中で起きてしまい、十分に眠れないという状態に陥ったことがあります。

今思えば、医師への「よく眠れない」という訴えが、入眠障害と捉えられたため、このようなアンバランスな処方になったのだと思います。

完全にコミュニケーションのミスですね。

このような不都合な状態を起こさないためにも、医師に自分の睡眠状態をできるだけ正確に伝え、また処方された後も本当にその薬が自分の症状に合っているかを見定めていくことが大切かと思います。

睡眠薬の選び方まとめ

睡眠薬の選び方をまとめます。

まず、自分がどの睡眠障害なのかを把握します。

入眠障害(なかなか寝付けない)なのか、中途覚醒(途中で起きてしまう)なのか、早朝覚醒(早朝に起きてしまい、眠れなくなる)なのかを見極めます。

そして、その症状を正確に医者に伝えます。

基本的には、

  • 入眠障害⇒長短時間作用型
  • 入眠障害及び中途覚醒⇒短時間作用型
  • 早朝覚醒⇒短時間作用型もしくは中時間作用型

という処方になるかと思いますが、念のため作用時間を確認しておくのもよいかと思います。

そして、使う睡眠薬が決まったら、次は使用量を決めます。

基本的に医者が適切な量の処方をしてくれると思いますが、

「薬を使ってもなかなか寝付けない」

「途中で起きてしまい、そのまま眠れなくなる」

ということがあれば、医者と相談し、量を増やすなり、より作用の強い睡眠薬に変えるなりしてもらいましょう。

基本的に睡眠はしっかりとれてなんぼです。

しっかり眠れないと、体調も回復しません。

そのため、薬を必要以上に毛嫌いせず、しっかり眠れる量の薬をきちんと使った方が日々の生活の質は向上します。

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