今日のうつ病治療において、薬物は欠かせないものとなっています。
一方で、うつ病に効果が期待できるサプリメントというのもいくつか存在します。
ここでは、うつ病で使われる薬、うつ病への効果が期待できるサプリメントの両方についてのメリット、デメリットをご紹介します。
うつ病で使われる薬のメリット、デメリット
メリット
うつ病で使われる薬には、抗うつ剤、抗不安薬、睡眠薬などがありますが、これらのメリットは何といっても効果が確かであること、即効性があること(除く抗うつ剤)です。
不安に襲われたときの抗不安薬や、眠れないときの睡眠薬は即効性があり、確かな効果が期待できます。
抗うつ剤については、効果が現れるまで二週間程度かかると言われていますが、月単位で振り返ると確かに効果はありそうだという実感ができます(個人差はあると思いますが)
デメリット
切れ味がよく、確かな効果が期待できる反面、止めにくくなる、依存してしまう可能性があるというのがデメリットとして挙げられます。
睡眠薬や抗不安薬は効き目が明確に実感できるため、逆にそれがないと不安になってしまったり、十分眠れなくなってしまったりということが起こり得ます。
私自身の経験では、ベンゾジアベピン系の抗不安薬、睡眠薬は過去何度か止めようとしましたが、いずれも失敗に終わりました。
また、抗うつ剤については、副作用がデメリットとして挙げられます。
特に使い始めは副作用のみが出現するため、ただでさえつらい状態なのにそれに輪をかけてとても不快な思いをすることになります。
また、抗うつ剤には止める際の離脱症状はあまりないと言われていますが、私の場合はリフレックスを一時止める時に非常に苦労しました(詳しくはこちら)
また、SSRIのパキシルは割と離脱症状が出やすいと言われています。
サプリメントのメリット、デメリット
メリット
サプリメントのメリットは副作用や依存性がほとんどないこと、そのためいつ飲み始めてもいいし、いつ止めてもいい、そんな気楽さにあると思います。
また、薬は対症療法的なものであるのに対し、サプリメントは長期的な体質改善的な意味合いを持つため、長い目で見て体の健康を維持する効果が期待できるという点が大きなメリットと言えます。
デメリット
デメリットはやはり即効性がないことです。
大抵のサプリメントは長く服用することで徐々に効果を発揮するようなものが多いため、今まさに現れている症状に対し効果を発揮してくれるようなものは基本的にありません。
個人的な経験では、即効性があると感じたのはレスキューレメディくらいでしょうか。
長期的な体質改善の意味合いが強いため、もちろん三日坊主ではあまり意味がなく、ある程度の期間飲み続けることも必要です。
また、サプリメントには副作用はほとんどないと言われていますが、一部のサプリメントでは若干ではありますが副作用を感じました(バレリアン、セントジョーンズワートなど)
両方をうまく使い分ける
薬とサプリメント両方のメリット、デメリットを挙げましたが、やはりうつ病治療の基本となるのは薬物の方だと思います。
特に急性期(特に体調の悪い時期)には、しっかりと薬を使い、不安を和らげ、睡眠を取ることが重要だと思います。
必要な薬をしっかり使いつつ、長期的な体質改善のためにサプリメントも併用していく、そんな使い方が理想的なのではないかと思います。
ちなみに、個人的にはエゾウコギ(疲労回復、免疫力向上、抗うつ効果)、レスキューレメディ(緊張・不安を和らげる)、マルチビタミン(栄養バランスを整える)、メラトニン(睡眠リズムを整える)が現状でお気に入りのサプリメントです。